ヘアスプレー　ミュージカルの原作映画

ヘアスプレーというとミュージカルと思いますよね。ところが、そのもとになっているのはこの映画です。
「ピンク・フラミンゴ」などのカルト映画で名を馳せたジョン・ウォーターズ監督がメジャーに進出した記念作です。もちろん、「ピンク・フラミンゴ」のディヴァイン（男性で巨体・肥満で女装してます。犬のウンチを道で拾って食べます）もこの映画に出ています。それも、二役をこなしています。
　時代は1960年代、場所はボルチモア（ジョン・ウォーターズの映画はボルチモアが背景となります）。高校生のトレイシー（リッキー・レイク）は太っているけどダンスが大好き。テレビ（もちろん白黒）番組の「コーニー・コリンズ・ショー」に夢中で、番組の音楽に合わせて友達のペニーと一緒にテレビの前で踊っている。彼女がついに番組に出ると、ライバルを次々とやぶりその週のチャンピオンに。番組の委員会（ま、いつも出ている若いダンサーたちで、みんなのアイドル）にも選ばれます。憧れのリックもダンスのパートナーどころかステディになろうと言ってくれます。ところがリックをとられたアンバーは大激怒。そこに人種差別やミス・オートショーの選抜をからめて、トレイシーが少年院に入れられたり、知事に直接訴えた友人たちによって出所してすぐにミス・オートショーになれたりして・・・。
　次から次とダンス・ミュージックがかかりダンスが始ります。とても楽しい、おしゃれな、それでいて差別に対する強いメッセージを含んだすぐれた映画です。
なお、アンバーの母親役でブロンディのデボラ・ハリーも出ていますよ（あのビデオドロームにも出てましたね）。ディバインは２役をこなしてます。