カレーパンアイデンティティー

「小麦の奴隷」というパン屋さんに行きました。
全国チェーンベーカリーですが、広島県1号店は我が府中市で、10月にオープンしたばかりです。
あのホリエモンがプロデュースしたパン屋さんなので、ご本人からのお祝いが飾ってあります。
お店のネーミングがいかにもホリエモンな感じですが、真面目に働く農民を表現したんだそうです。

目玉商品は、別の場所に並べられたカレーパン。
カレーパングランプリ2020年金賞受賞の実力派です！

いつも午前中に行かないとカレーパンは売り切れるので、今まで買えたことはありませんでした。
でもやっと今日、買うことができたのです。
見せてもらおうか実力とやらを。

持ち帰り、実食です！
なんと衣にまとうのは、パン粉ではなくクルトンです。
ザクザクの食感とカレーの香ばしさ、さすが実力派でした。

カレーパンを食べると、私には思い出す人がいます。
塾講師の頃に同僚だった、オーストラリア人の男性英会話講師です。
この先生は日本のどんな食べ物よりもカレーパンにハマり、毎日でも毎食でもいいんだと言っていつも食べていました。
教室のすぐ近くにコンビニがあり、毎日そこで売られているカレーパンを全部買い占めるので、カレーパンを買いたい生徒達からよく苦情が来たものでしたが、そのうちその先生が買い占めているとわかり生徒も理解を示していました。
どんな形であれ、日本を好きになってくれる外国人がいることは、すてきなことだと。

パンの中にカレールーを入れて揚げる発想がすごい。
こんな面白くておいしい食べ物は自国にはない。
日本も日本人もカレーパンも、なんてすばらしい！

それらはその先生の口癖で、いつもおいしそうにカレーパンをほおばっていました。
いつしか教室から英会話のクラスがなくなったので、先生は別の教室に異動になりその後は会っていませんが、もしまだ日本にいるなら変わらずカレーパンの探求をしておられることでしょう。
たかがコンビニのカレーパンでも、日本では絶品です。
その3倍額くらいの専門店のカレーパンは、探求し続ければ奥が深いことでしょう。
あるいは技術を自国に持ち帰り、カレーパンショップのオーナーになっているかも。
そんな夢も語っていたことがあったけど…どうされているのでしょうね。