笑って泣いて 答えを知って

「映画ドラえもん　のび太の宇宙小戦争（リトルスターウォーズ）」を観てきました。

ドラえもんの映画は子供の頃から好きですが、ここ何年も、テレビ放映を待ってから観るのみでした。
でも、この宇宙小戦争だけは、製作が決まったと知った時にぜひとも映画館で観たいと思いました。
1985年に作られた宇宙小戦争の復刻版と聞いていて、私はその作品がすごく好きだったからです。
40年近く前の作品に、令和のテイストを加えたらどうなるのか…楽しみにしていました。

素晴らしい映画でした！
童心を保ってない現在（汗）、斜に構えた感想を持つんじゃないかと少し心配でしたけど、そんなことはなく。
当時とあまり変わらない感動を得ることができました…さすがドラえもん。
いや、のび太くん達の友情に熱くなれるのは、当時以上かも。
歳を食っちゃうといろいろとあるから、そういう結束を見せつけられるとなんか弱いんですよ…キラキラして羨ましいというか。

内容は「独裁者に立ち向かう」というもので、奇しくも現在の世界情勢について考えさせられてしまいます。
独裁と支配は何も生み出さない…その通りですよ。
メインキャラとなった宇宙人くんのラスト近くのセリフを、ロシアの上弦の鬼にも聞かせてやりたい気持ちです。
一応、絞り込んだ子供向け映画ですが、大人の鑑賞にも十分耐えられる良作です。
特に1985年版を観た人にはぜひ、観ていただきたいと思います。

ドラえもんの劇場版には全て、「のび太の」という冠がタイトルについています。
これは原作者の藤子・F・不二雄氏の子供時代がのび太そのものであり、主人公はドラえもんではなくのび太だから、だそうです。
子供の頃はそんなことは思いもせず、ただただドラえもんの出す秘密道具が楽しくてアニメを観ていたんですが、秘密道具はオマケに過ぎず、実際にはのび太くん達の友情物語なんですよね。
彼らにはあのまま大人になって、仲良くお酒でも飲み交わす仲間であってほしいと思います。

何年か前にトヨタのCMで、30歳になったのび太くん達の実写版みたいなのがあったじゃないですか、ああいうのまたやらないかな～。