流れる季節の真ん中で

仕事の打ち合わせを、担当くんの大好きなココイチにてやりました。

会議内容は新年度の授業のことや教材作成のことがメインですが、オマケとして、現在の仕事内容と少し違うものを頼まれたので、それは丁重にお断りしました。
どんなのかというと「高校入学式の日に、校門前で会社のチラシを配る」というものでして。
まあ、カテキョの宣伝で、それ自体は別にやっても構わないんですが…。

この仕事を受けると「大学入試会場で会社のチラシを配る」という依頼まで来てしまうことが以前の経験でわかっています。
私、それ、やりたくないんですよね。
高校入学の日なら、皆さん希望に燃えているし、新しい学習内容に不安を抱えた人がカテキョを検討する…というのはすごく理解できます。

だけど大学入試の当日だと、チラシの対象者はすでに受験勉強を終えて最終局面、という場合が大半です。
つまり、ぶっちゃけ、受験に失敗して浪人する人対象のカテキョ営業なのです。
ただでさえナーバスになって受験に挑んでいる方々に、そんなネガティブなもの配布したくないという、カッコつけた言い方すると教育者としてのロマンというか理想というか、そういう感情があるからしたくないのです。
不幸にして浪人が決まった人は、配られるチラシなんかに頼らず自力で道を開拓してください、みたいな思いもあります。

そして、カレーを食べながら、担当くんは言いました。
「この仕事、結構割がいいのに、引き受けてくれる先生がほとんどいないんですよ～」
当たり前ですね。
普段、生徒の指導にあたっているカテキョ達なら、みんなロマンの感情はありますから。
ましてや大学入試の指導をしている先生ならなおさら、自分の担当生徒が浪人するとか絶対に考えたくないですし。

教育業は現場の仕事の他に、営業の仕事もたくさんあります。
普段はあまり触れることがない仕事ですけど、プランナーの方々も大変です。
その業務に敬意を払いつつ、現在働けている環境に感謝の気持ちでいっぱいです。
しかし、仕事は申し訳ないが選ばせてください（汗）。
そのぶん現場で全力を出しますから。