ひさしぶり～

ご無沙汰しております


つい先日ですね


おじいちゃんが病気になりまして


病院に入院＆手術をする必要がありましてね


付き添いで、ずっと一緒にいました







いえいえ、病気そのものはバッチリ手術で完治しましてね


自宅に無事、戻ってこれまして


昨日も元気に子どもたちとフリスビーで遊んでましたよ




おじいちゃんの所有する病院に入院して、手術だったんですけど


ものすごく弱気になっちゃってましてね


スチュワード「お嬢様、旦那様が落ち込んでおられてます。
私が何かを話しても、聞こえているのやら。どうか元気づけてあげてくださいませ」


って言われたのでですね、話をしにお部屋まで行ったんですが


不安でしょうがなかったようでしてね


じゃあ、ずっと一緒に付き添うって言ったら


今までの落ち込みようが嘘のように元気になりましてね


自分で入院の準備を急ぐ始末でしたよ





でね、スチュワードがしきりに


スチュワード「お嬢様、どうかジョン家（※仮名）を守るために
24時間付き添っていただけませんでしょうか？旦那様のために、
旦那様をお守りできるのはお嬢様しかおりません」


何でそんな物々しいの？


自分の所有する病院に入院して、手術を受けるだけでしょ？


くらいの気持ちだったんですよ


そしたらですね


スチュワード「この世界には、種泥棒がおります」





何のことだよ？？


スチュワード「旦那様の、あれでございます。種を手に入れようとするものがおるのです。
お嬢様、これは決して簡単な問題ではないのです。
例え種を手に入れられずとも、襲われたと妄言すれば金を踏んだくれると考える卑しい者がおるのです」


・・・マジですかぃ？


スチュワード「旦那様の財産を考えれば、一般では大金でも
旦那様にとってはハナクソのような金額であれば、金で解決することもあるのです。
しかしながら！！それは同時に旦那様の名誉に関わることでございます。
妄言にひれ伏すようなジョン家ではございませんことは、お嬢様もご存じかと」





・・・わ、私は何をすればいいんだい？？


スチュワード「それはもう、旦那様が愛するお嬢様さえ常にお傍にいらしてくださいますれば、
例え看護師に扮した卑しき者が近づこうとも、間違っても（私は襲われた）などの妄言も防ぐことができますし
何より旦那様の種も名誉も守られます。女衒くずれのような者に屈する旦那様ではございません」





ああ～、なるほどね



私「わかった。常に一緒にいるようにするから。
お仕事は病室でするように、ボス（私の勤務先のトップ）にはお願いしておくね」


スチュワード「お嬢様、聡明で素晴らしいお考えでございます」
（スチュワードの回りくどい感謝の言葉。本人のクセみたいです）


ってなわけでですね、おじいちゃんに


私「おじいちゃん、入院中は私がずっと一緒にいられるようにお仕事のこともボスにお願いしたからね。
私が一緒にいるのは嫌？」


おじいちゃん「なんと！！イチゴが常に一緒にいてくれるのか？
そうか、それはとても嬉しいよ。おい、スチュワード！私は入院の準備は済ませたぞ。
後のことは全てお前に任せる、信頼してるからな」



スチュワード「かしこまりました、旦那様。
全ての取り決めはイチゴお嬢様にしていただきますよう、進めてまいります」




おじいちゃん「うん、そうだな。イチゴが決めるのなら私には報告は不要だぞ。
イチゴ、全ては自分のしたいようにしておくれ。もう全てイチゴのものだと
振舞ってくれて構わんのだ」




そ、そういう大事（おおごと）なものは困るっ



が、しかし！！



二女アンが的確に色々と助言してくれるので


あまり不安ではないのですよ


収支がどうとか、購入と売却だとか


そんなもんは、”どうでもよかと”ですよ




スチュワードに聞いたらですね


40年くらい前（1980年）の時点で、おじいちゃんの種の値段


8800万ポンド（当時の日本円に換算して約506億円、1ポンド575円換算）


ですって
※スチュワード曰く、おじいちゃんクラスの人間だと闇取引の対象としてこういうものが狙われるそうです




何だよ、その金額・・・


そりゃ、良からぬことを考えるアホなメスもいますよ


なので、いくら自分の病院と言えど


看護師ですら、女性は信用できず


例え接近する者が男性であっても、安全ではないってスチュワードが心配するのも頷けます


ってことはですよ


それを24時間守れるのが、私という存在しかいないということはですよ
（本来は奥さんや身内の女性、おばあさまがおこなうもの※おじいちゃんの妹）


私が506億の女ってことになるってことですな？






何だよ～


身一つで渡英して、わずか数年で


506億の女にまで上り詰めたのかよ～


ま、威張ることでもないのでこのくらいにしといてやるか



ってなわけでですね


食事も一緒、寝るのも一緒


シャワーもトイレも一緒（真面目に、四六時中一緒でした）


寝るときは同じベッドで、手をつないで寝てましたよ


そして、手術も手術室で見守りましてね



それくらいしないとですね


スチュワードが納得しないですからね




でも、当のおじいちゃんは


私が常にベタベタとくっついてるのでですね



非常にデレデレしてましたし


ものすごく上機嫌でして


手術後で麻酔が効いてて眠ってる最中は


私の許可なく、おじいちゃんに接近は禁止


部屋の外やエレベーター前には警備数名配置


病院の外は同じく、警備数十名配置


持ち込む医薬品は、製薬会社その他から直接入手
（既に医薬品や注射器などが毒物に入れ替え、毒物塗布されてるかもしれないことを想定して）




ベッドのシーツ交換すら禁止（私がやりました）


ですよ？


マフィアのドンですら、ここまで警備されねーよ！ってくらい厳重でした




そのおかげで、手術自体も早く終わりまして


退院もすごく早かったんですよ



おじいちゃんが元気であれば、それでいいのです


娘たちも、隣の病室に泊まり込んでたので


私も不安ゼロ、おじいちゃんもご機嫌で



みんなハッピーで大団円でした