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グラディエーター

2005年10月27日 23:35

グラディエーター

「失うものは何もない」
妻子を新皇帝の陰謀により殺され大ローマ帝国に立ち向かった一人の男の物語です

アカデミー賞もとっているので、ご覧になられた方、タイトルご存知の方も多いことだと思います

ネルヴァトラヤヌスハドリアヌス、アントニヌス、と続くローマ皇帝の時代は人類史上最も平和な時期と言われてきました
そして、五賢帝時代最後の皇帝マルクス・アウレリウスが亡くなる西暦180年からこの作品は始まります

最初に書いておきますが、私はイタリアローマ大好きです(*^^*)
この作品は「出演者」「ストーリー云々」抜きで
ローマ♪」「コロッセオ♪」「剣闘士♪」というだけで観に行きました(笑)
どうして、そこまで魅力を感じるかを述べると映画の感想じゃあなくなってしまいそうなので、あくまで主観的に観た感想を記載させていただきます

時の皇帝マルクス・アウレリウスに絶大なる信頼を受けているアウエリウス・マキシマス将軍は、ゲルマン人との壮絶な戦闘に勝利した後、内密に皇帝に呼び出され、次期皇帝の座を託したい思いを告げられます
しかし、長い戦いで、我が家へ、愛する妻子に会えずにいたマキシマス将軍はその場での決意はできませんでした
皇帝アウレリウスは実息子コモドゥスにも、残酷なのを承知で、次期皇帝はマキシマスに譲る事を告白します
コモドゥスは愕然とし、愛する父親が、自分ではなくマキシマスに皇帝の座を指名した事を深く悲しみ、そしてそれは野心に変わっていきました
コモドゥスは悲しみに父親を胸に抱き、野心で自ら首を絞めて殺してしまいます

ローマ帝国は暴君と呼ばれる皇帝の出現を恐れ、ある時期から、次期皇帝の座は血縁関係ではなく、皇帝自らが指名した人物が即位する事になっていたのですが、実際皇帝アウレリウスの後、何故かコモドゥスが継いでいる訳を、フィクションではありますが旨く描いているなぁ・・・
と納得しました!!

コモドゥスは側近達を使い、目障りなマキシマスを深い森に連れ込み処刑するよう命じます
しかし、百戦錬磨で戦ってきたマキシマスは側近達を逆に殺し、自分の馬を連れ、瀕死の状態になりながら我が家へ向かいます

が、遅かった・・・
既にコモドゥスが送った刺客達に無残にも妻と息子は殺され、家は焼かれ、吊し上げられていました

私は「ローマ♪」「コロッセオ♪」「剣闘士♪」を観る前にこの場面で泣いてしまいました
家族って無償の愛を感じられる存在だったと思ったからです
マキシマスが、皇帝に妻と息子の話をする時の瞳、皇帝の娘から想いを寄せられ見つめられても、彼は遠くの家族を見つめていました
マキシマスは家族が居るから勇敢に戦える、家族が居るから生きなければいけない!
そんなマキシマスの生きる意味は、ここから復讐心へと変わっていきます

その後、全てを無くしたマキシマスは奴隷として拾われ、ローマ市民見世物である円形闘技場の血なまぐさい戦いに駆り出され、そしてローマのお膝元にあるコロッセオでの戦いに行く事になります

円形闘技場は今もイタリアで至る所に残っています
今年ヴェローナへ行った時も比較的保存状態のいい円形闘技場を観てきました
ローマ平和であればある程、市民は血なまぐさい戦いを望んでいたらしいです
以前は勇敢に戦った剣闘士には助命が許されたのですが、剣闘士は奴隷か罪びとです
11試合行ったとして11人の死体が上がる様になっていったそうです
五賢帝時代の終わり、そんな中でマキシマスは戦っていきます

この作品の見せ場、ローマコロッセオは、本当に忠実に描かれていたと思いました
今の実際のコロッセオ、確かに存在感はありますが、何も知らずに行ってみるとただのガレキの山です(笑)
思った程原型留めていないんです
って言うか、ローマ遺跡自体ほとんどがそうなんですけれど・・・
今まで、現地のガイドさんの説明聞きながら想像して、コロッセオを観ていましたが、この作品でを観て、色々と自分の中にあった想像していたモノが映像として再現されている事に私は感動してましたね(^^)
例えば「手動のエレベーターがどのような物だったか」とか「床にはアリーナと呼ばれる飛び散った血が引き立つような真っ白な砂がまかれていた」や「ローマ市民はタダで観戦でき、観客席にパンが投げ与えられた」などです!!
他にも、この作品には描かれていませんが、雨が降った時、天井にはドームが張られたり、水を張っての模擬海戦が出来たそうです
こういった技術は今もドームなんか作る時の土台になっているのがコロッセオだそうです
セリエAの試合なんか観ていると、あの異常な熱狂振りは、かつての剣闘士の戦いを観戦していた「血」かなぁ・・・
なんて思います

ってやっぱ感想脱線してしまいました(^^;
だって好きなんだもん!!

マキシマス達がコロッセオで不利な体制の下、ハンニバルの戦いを再現した戦車に乗った女剣闘士をチームワークのよさで勇敢に打ちのめす場面、そして彼が今の最大の生きる意味である「復讐」を果たす時が近づくにつれ、目が離せなくなってきます!!

昨日書いた「カリートの道」もそうなんですけれど、信念を持って生きている姿の男性はいつの時代もステキなモノです(*^^*)

ここまで付き合って読んで下さった方、ありがとうございます!!
年に一回は民放でも放映されるので、機会があったら是非観てみて下さいネ☆

最後に・・・ラッセル・クロウって「グラディエーター」の前にも何作か観ているのですが、イマイチ顔が覚えられなかったんです(笑)
「LAコンフィデンシャル」なんか、ケヴィン・スペイシーと髪型一緒で17歳か18歳位の時、映画館で観た癖に区別つきませんでした・・・
でも「グラディエーター」でやっと顔覚えられました(*^^*)

このデジログへのコメント

  • JUN 2005年10月27日 23:46

    ピンクFライブinコロッセオってあったような記憶が…w

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