- 名前
- やし
- 性別
- ♂
- 年齢
- 46歳
- 住所
- 岡山
- 自己紹介
- 20代最後の年齢になりました。 そろそろ出会いを求めようと思うようになりました。 コ...
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要らない子
2005年10月27日 21:35
おれは親が好きだ。尊敬している。
実家暮らしの時は随分喧嘩もして、かなり嫌いだったんだけど、
実家を出て働き出してから、親の凄さをしった。
うちはどちらかと言うと放任主義だった。
高校時代に何日も家に帰らなくても何も言われなかった。
ある意味有意義だったけど、寂しいとも思った。
俺は次男で、兄貴と妹がいる。3人兄弟。
自分は生まれてくるべきだったろうかと考える人は多いと思う。
物心ついたころ、おれも、そう考えだした。
妹が俺より先に生まれていた場合...俺は必要なかったんじゃないか。
男の子の次は女の子が欲しいって思ってたところで、俺が生まれた。
だから、本当は要らなかったんじゃないかって。
だから、放任主義で育てられているんじゃないかって。
就職が県外に決まった。二十歳の頃だ。
実家を出るちょっと前のこと。夜中に帰ってきてリビングで一人ビールを飲んでいた。
ちょっと、酔っていたところに、母がおきて来て、一緒に飲んでもいいかと言ってきた。
何の話をしていたかは忘れたが、俺が「ほんと放任主義だよなーうちは」みたいな事を言った。
酔っていたからか、随分親子らしい会話がしたかった。
当たり障り無い答えをした母に、俺はすかさず言った。
「俺は要らない子だよな」って。...言ってしまった。
「要らない子を産んだ覚えはないよ、みんな大切だよ」
俺の目を見ながら母は言ったと思う。俺は目を見れなかった。
俺は少し涙ぐんでいた。母もそうだったと思う。
多分安心したんだ。心の奥でずっと、「要らない子だから、放っておかれてる」って思ってたから。
母の口からそうでは無いって、言われたかったんだと思う。
初めて実家を離れて、働いて一人で生きて行く。
俺は母にヒドイ質問をしたけど、実家を離れる前に聞いて良かった。
母はきっと分かってくれていると思う。ヒドイ意味じゃないってこと。
たまに実家に帰ると必ず親子で一緒に飯を食う。
いまさら親孝行って、何かするのも恥ずかしいから、テーブル囲んでビールのんで。
都合良いけど、これが親孝行かなって。
なんで、今日の俺はこんなにセンチ。
このデジログへのコメント
うんうん!大人になって初めて親の気持ちがわかるんだよね。気が付かない人もいるけど。
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