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言葉でコツ。

2021年01月31日 21:03

言葉でコツ。

コツ。
自転車とか、逆上がりとか、跳び箱とか。
長い間できなかったことが、ある時ふっとコツを掴んで、

「あ……そうか、これか!」

で劇的にできるようになること。
ありますよね。

私は。
これ、跳び箱がものごっつぅ劇的でしたよ。なにしろ、
初めて4段を跳べるようになったその日、その体育の時間中に、
一気に8段まで跳べちゃいましたからね。掴んだ、悟った、って
こういうものかと感動したもんです。

しかーし。
こういうのって感覚的なものですから、
人には教えられないんですよね大抵。

私だって、跳び箱を跳べなくて困ってる人を、跳べるように指導できる
かというと、まぁ無理です。自分がなぜ跳べたのか、説明できませんから。

しかーし。
そういうのとは別に、きっちり教えられるタイプの「コツ」も、
世の中にはありますよね。メジャーなところでは、ゴルフスイング

こうやって、こうして。いち、にの、さんで振る!」

では、できなかった人が、

「チャー、シュー、メーン!」とか、
「アーイ、ラーブ、ユーウ!」とかなら、できてしまった、とか。

で。
それよりも、もっと具体的なもの。
「言葉でコツ」を教わった、思い出深いものが2つあります。

1つは投球。
幼い頃の私は、ある程度以上遠くへボールを投げようとしたら、
どうしても放物線になってしまってました。大きくアーチを描く軌道
野球ピッチャーのように、まっすぐは投げられなかったんです。

そんな私に、友人がひとこと。
「顎を引いて投げろ」

たったそれだけで。
まっすぐ、投げられるようになってしまいました。
要するに、発射台の角度を下ろせってことなんですよね。

これなら、私から他の人にも、教えることが可能です。

もう1つは、三角オニギリ。
これまた幼い頃の私は、どうしても球形、
まんまるにしか握れませんでした。

そこで、母に教わったのがこれ。
「両手を、『親指』と『それ以外の4本』とで90度に。
 それを、歯車のように噛み合わせて握る」

これだけで。
それまで苦戦してたのがウソのように、できるようになりました。
つまり左右の掌を、「三角柱の側面2つ」と「残り一つの側面」に分担し、
後者の親指と四本指とで「上面と底面」を作ると。納得で習得です。

人生において。
良き師、良き教えに巡り会うことは幸せであると。
思い知る、二例でありますよ。私にとっては。ええ。

皆様はどうです?
こういう、ごく簡単な「言葉でコツ」。ありませんか?

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