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あかん映画レビュー

2020年08月17日 19:08

あかん映画レビュー

北斗の拳

ハリウッド版ではなく韓国版です。
ストーリーは原作をそこそこ忠実になぞっています。
とにかくキャラの立ち方が凄いです。
あまりにも服がダサダサなケンシロウ、売れないホストのようなシン、初老の大学教授のようなレイ、明らかに栄養失調気味なラオウ
出オチキャラオンパレードに、笑いによる腹痛が治まりません。
予め鎮痛剤の服用が必要な作品です。

撮影は全編そこらの廃屋風な場所。たぶん行き当たりばったりロケハン無しのゲリラ撮影。
ブツブツ途切れまくりの小気味悪いカメラワークカメラマンの技量ではなく、人が通りかかる度に中断してたとかそんな理由かもしれません。

格闘シーンは全編テコンドーの早回し。
緊張感ゼロのミドルボス戦を交えヌルヌルと時間は過ぎ、肩幅ぐらいの間隔だからいつでも脱出可能な全く意味の無い檻に閉じ込められているユリアには完全シカト状態でカルシウム不足なラオウとの最終決戦へ。
世紀末感を微塵も感じさせないただの廃車置き場にて、レイがバブル期ディスコで流行したパラパラにしか見えない南斗水鳥拳で挑むも、虚弱体質ラオウワンパン即死
ケンシロウの怒りは爆発するも漫画のように服は破れず、モタモタと手で破りながらラオウに立ち向かいます。
いよいよ北斗神拳伝承者を掛けた究極奥義炸裂かと思いきや、延々と車の投げ合い。
サビキ釣りから帰宅してお風呂に入ったにも関わらず執拗に爪の隙間から香り続けるアミエビの匂いに匹敵するしつこさで投げ合いが続きます。

ひとしきり車も投げて飽きたのかやっと肉弾戦に変更するも、延々ゲンコツで殴り合うだけ。
とてもじれったい。スーパーで自分が並んでいるレジだけが全然進まないあの感じだ。
ゲンコツで殴り合うのもいいかげん飽きたのか、ビタミン不足のラオウカカト落としケンシロウを倒します。
激昂したケンシロウ北斗神拳がいよいよ放たれるのか!と思いきやケンシロウは起き上がらずエンドロール

ハリウッド版と比較しても甲乙つけ難い凄まじい残念さです。
リンスを使いたかったのにまたシャンプーを出してしまった時ぐらい残念です。

Z級を凌駕するダブルZ級。
涙でスクリーンが見えません。

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