- 名前
- 絶妙な塩梅のブス★その名は如月
- 性別
- ♀
- 年齢
- 24歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- ご訪問ありがとうございます 読むだけでモテる日記を時折投下します (効果には個人差...
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ブロードウェイデビューは延期に
2020年08月16日 19:02
いつだったか、物産フェアの撤去作業に行った際、フェアのラストイベントでのキャラクターショーに出演する演者さんの内3名が交通事情で出演時間に間に合わないトラブルが発生。
関係者一同顔面蒼白で泡を喰ってしまっている。
責任者風の人がショーの終わりをポケ~っと待っていたうちの営業とクライアントさん、そして私の所へ向き直り「あの、、、今って待機中でお時間あるんですよね?」と。
え?憧れのブロードウェイスターへの第一歩がこんなところで?
「なにやればいいんですか?どうしたらいいんですか???」
「もう台本なんて意味ないので適当にピョンピョン飛び跳ねといて下さい!」
「はあ、そうですか、、」
そうか、これはハリウッドの女神が私を試しているのか。
とにかくテンションを無理矢理に上げなければらないのだろうがそんな余裕すらなく
寄ってたかって着ぐるみをグイグイ被せられてスタンバイ。
キョロちゃんに営業、カールおじさんにクライアントさん、そして意味不明のネコみたいなのに私が。
そして一人ずつ修羅の舞台へと強引につまみ出されて行き、残るのは私だけ。
そうかこの訳のわからないキャラは主役なのか。だから最後なのか。
ああハリウッドの女神よ。私の天性の才能を持って必ず期待に応えて見せようではないか。
これほどまでの緊張感と高揚感はかつて経験した事がない。アドレナリンが鼻から溢れんばかりだ。
袖から覗いてみたら子供達は大盛り上がりで半狂乱状態。もはや暴動に近い。
私も己を鼓舞しなければ。子供達がヒーローの登場を待っている。
「私は主役だ!魔法の世界からやってきた希望のキングオブ猫(そんなイメージ)だ!!」
ジャジャジャジャジャジャァ~ン!
明らかにこれでおしまい的なメロディーが流れ司会のお姉さんがショーの終わりを告げる。
あれ?
私の引き立て役だったはず(?)の脇役達がゾロゾロと袖に引き揚げてきた。
責任者さんが「出て行くタイミング逃しちゃいましたね、なんかすいませんわははは」と。
申し訳ないと思ったのかタマゴを丸ごとくり抜いたプリンを私にだけくれた。
なんとなくバツの悪い営業とクライアントさんを前に一人プリンを食べながら「チャンスは誰にでも訪れるものではない、チャンスは何度も訪れるものではない」とは誰の言葉だったろう、
などとアドレナリンの抜け切らない頭でぼんやり考えていた。
このデジログへのコメント
頑張りましたね。
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