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あかん映画レビュー

2020年07月04日 18:21

あかん映画レビュー

角川春樹初監督作「汚れた英雄」

ひでお、ではありません、えいゆう、です。

バイクレースに命を賭ける男達の熱いドラマが展開されます。

オープニングはテロップスタートします。
サーキットに散った戦士たちよ、今、鎮魂の譜を捧げます」
開始1秒でいきなり主役死亡のネタバラシ。
さすが世界の角川、憎いまでの余裕です。

レースシーンの吹き替えは当時のトップレーサーが行っているのでマジでド迫力なのです。

なのです、が、、、

「ヌァーウ、エブリボデ、ジス、イズ、ギュレーィトレース!SUGOは燃えてるぜー、ゴーゴー!!」
緊張感漲るはずのレースシーンは全て伊武雅刀カタカナ英語実況で、漲る脱力感。

権力と財力のある女達を甘いマスクで手玉に取りメキメキとのし上がっていく主人公を演じるのは草刈正雄

「僕は泥棒さ、キミのハートを盗みにきた」
平気でそんな事も言っちゃいます。脱法ハーブでもキメてるんでしょうか。

そんなこんなで女達の権力とお金で正雄君は羽振りの良い生活。お金持ちといえばスイートルーム室内プール
プールのシーンやシャワーのシーンが多いのですが、延々と草刈正雄お尻が写ります。
トップレーサーはモテモテなので女性達とのベッドシーンも当然ありますが映るのはひたすら草刈正雄お尻
映画の延べ3分の1は草刈正雄お尻かもしれません。
そろそろお尻が来るかなと思ったタイミングできちんとお尻が来ます。
その絶妙なタイミングは、タイトルに「湯けむり」が入っているサスペンス劇場の21時45分あたりでポロリが必ず来るあのタイミングです。
角川監督はとにかくお尻がお好きなようです。

野心とお尻で成り上がった正雄君はついに全日本を制します。レースが終わりそのまま走り去って行く正雄君。
レース用の単車で公道走って帰ってどうするの。

そしてエンディングテロップでシメます。。
スパ・フランコルシャンサーキットにて死亡」
世界的レーサーになった途端にお亡くなりになったようです。

初めて監督を務めるだけあって、とにかく「カッコ良く撮りたかった」のでしょう。
カッコ良くスタイリッシュに見える事に重きを置き過ぎて、そのカットって今必要でしたか?的なカットが山盛りです。
中にはその後の角川イズムを予感させるようなカッコいいシーンも幾つか散見されるのですが、一番カッコ良かったのはローズマリー・バトラーの主題歌だったというね。
なによりも(男性の)お尻大好きな方にお薦めの作品です。

このデジログへのコメント

  • ゴロー 2020年07月04日 18:55

    この映画は、大藪春彦の小説が映画化されたものですね。主人公が、超ハイスペック男子だったので、映画化は無理だと言われていました。角川春樹は正雄ちゃんのお尻で無理くり何とかしようとしたんだね。

  • 河内のやっさん 2020年07月04日 19:22

    当時では仕方のない
    撮影するための
    手抜きのレースシーン
    しっかりと記憶してます

  • フレン 2020年07月04日 19:24

    角川作品は渋いですね!

  • よしのぶ 2020年07月04日 19:44

    懐かしいなぁ~
    連れらと映画を見て、レーサーを夢見た
    けど、内容は!?でしたねぇ

  • いるか 2020年07月06日 11:55

    懐かしい。
    原作の小説の方が遥かに良いですよw
    映画でライディングのスタントは平忠彦だったかな?

  • 鞍馬 由岐 2020年07月11日 22:02

    ローズマリー・バトラーの主題歌は、日本の洋楽部門で大ヒットしましたね。

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