- 名前
- けーでぃー
- 性別
- ♂
- 年齢
- 49歳
- 住所
- 奈良
- 自己紹介
- 「元」がつきますが一応プロの小説家。現在、 カムバック目指して修行中です。 そんな私...
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ご苦労さま。さようなら……
2020年05月24日 21:12
ここにも書きましたが。
一年ほど前、こんなことがありました。
・自転車でブックオフへ行こうとして、出発後すぐにチェーンが外れてしまう。
・幸い、自転車屋は近くにあるので、そこまで押して行って修理。
・↑の少し後、運動がてら遠出をしようとして、自転車で出発。
・家から10キロほど離れた場所を、自転車でぶらぶら。
・道に迷う。標識の乏しい田舎で、私はスマホを持ってないので、完全に遭難。
・しかも、タイヤがパンク。ガタゴトガタゴト、こぐのが大変になる。
・本気で泣きかけてたところで、何とか見覚えのある景色に到達。
・記憶をたどり、30年ほど前に利用した自転車屋に到着。助かる。
・パンクだから何とかなったが、あのチェーン外れがこの時に起こってたら……
で。
それから一年後の、つい先日。
7キロ半ほど先のブックオフ(上記と同じ)へ、自転車で行きました。
そして帰り道。何事もありませんでした。
が。
家の近くまで来たところで、ガクン! と。そしてペダルが空回り。
またしても、チェーンが外れた? とりあえず、またしても
家の近くで良かった。7キロの彼方でこうなってたらエラいことだった、
と自転車屋まで押して行きました。
すると。
「あ~……お客さん。これ見て下さい、ほら」
なんと。
後輪の中心にあって、チェーンを引っかけて後輪を回転させる歯車。
その、歯が、三本ほど折れてました。割れてました。完全に。
当然。
こんなもん、ぶつけて壊れるものではありません。
純然たる経年劣化。完全なる寿命。この歯車だけを交換することも
できるけど、この寿命っぷりだと、タイヤやブレーキなども
遠からず寿命になるのでは……ってことで。
自転車丸ごと、買い替えることにしました。
この自転車。
全体がサビだらけ、塗装も剥げまくり、なのは当然として。
前カゴに、大きな穴が空いています。ガードレールの角に
突っ込んだ時のものです。
しかし。
自転車のカゴには、鞄とか荷物袋とかを入れて、その中に
いろいろ入れます。カゴに直接、小物は入れません。なら、
カゴにちょいと大きな穴が空いてても問題ない、と。
そーゆーわけで。
大穴のカゴのまま、ず~っと乗ってました。私は。
つくづく大雑把というか乱暴というかズボラというか、
そんな私だったのに。
最後の最後。
7キロ先からの帰り道で、もう歯車はヒビだらけだったろうに、
「はあっ、はあっ……ご、ご主人様に、苦労をかけないように……っ!」
と、瀕死の体で踏ん張って踏ん張って、ウチの近所までもたせてくれて、
そして力尽きて倒れ伏したわけですよ、彼は。
嗚呼。
なんという忠義。なんという見事な死に花。
大義であったぞ、我が愛車よ。
これまでの奉公、忘れはせぬ。
安らかに眠るが良い……
皆様は、ありませんか?
こんな風に、自分の持ち物の意志を感じること。
☆☆今回の画像!☆☆
「鳥人戦隊ジェットマン」の最終話です。
全戦隊史上でも屈指の極強ラスボスを、激闘の末に見事に討ち果たした、
巨大ロボたちの雄姿……務めを精一杯に果たした、傷だらけの機体……
何と美しいことか。
しーかーしー。
これはもう、30年前の作品。今はたとえロボでも、こういうのは
「残酷描写」として規制がかかるらしく、映像として出てきません。
世知辛い世の中です。
子供たちを、温室無菌室で育てるのは、良くないと思うんですけどねえ。
このデジログへのコメント
逆にまだ使えている物の前で新しいモノの話題を出したときに、急にお別れ…なんてことが何度かあります。不思議なことに。
息子の高校在学3年間に
3台自転車破壊された身としては
寿命まで仕えた自転車に
最敬礼を捧げます
私の自転車が、男子二人乗りで、電柱に
ぶつかったあげく、前輪がぐにゃぐにゃ
に曲がりタイヤが回転しなくなって廃棄
になりました(´;ω;`)
男子。。もちろん息子です。。
> 木綿子さん
モノもヒトも、出会いも別れも、前触れなく突然やって来たりしますからね。
どちらも、いつ失うかわからない。だからいつでも、目の前のモノやヒトを大切に。
色即是空・空即是色です。
> 椿さん
なかなかにワイルドな息子さんですな。
まぁそれはそれで、濃密に酷使して使い切った、のかもですよ。
限界まで肉体を研ぎ澄ますスポーツ選手が、好成績と引き換えに体を壊して早死に、みたいな。
色即是空・空即是色
わたしがいちばん好きな言葉です。
一瞬だけ、お付き合いした空手家に若い頃、教わりましたねえ。
当時別れは切なかったけど今でも思い出に残る恋愛を残してくれた人の一人ですね。
> はぎんちょさん
息子さん、大丈夫でしたか?
もし、そんな大事故でありながら息子さんが大ケガせずに済んだのでしたら、
自転車君が衝撃を受け止めてくれたから、ですね。冥福を祈ってあげてください。
> 木綿子さん
言葉も人も、しっかりと噛み締めて滋養に。ですね。
日々触れ合う人も、別れて会わなくなった人も、こういった場で文章越しのお付き合いの人も。
全てを糧にし、活かしたいものです。
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