今日、俺の子が産まれました

今日、裏の日記をアップした時、県南に住むカナエ叔母さんから、陣痛が始まったわよ！と電話があった。

ヒトミさんの出産予定日は一昨日で、もういつ産まれても良い状態だった。

雨の中、俺は急いで車を飛ばしてヒトミさんが入院している病院へ向かった。

病院へ着いたのはお昼少し過ぎだった。

病院の玄関にヒトミさんのお世話をしてくれているシホちゃんが待っていて、俺を見ると、無事産まれましたよ…女の子ですよ！と言った。

出産には間に合わなかったけれど、ヒトミさんも生まれた子も元気だと聞いてホッとした。

病室へ行き、産まれたばかりの子と一緒に寝ているヒトミさんに会った。

頑張ったね？と声を掛けると、ヒトミさんは、うん！と頷いた。

生まれた子は綺麗な顔をしていた。

名前は『リノ』と決まっていた。

そして予定日の一昨日には、カナエ叔母さんはヒトミさんを養子にする手続きを終えていた。

なので生まれたリノはヒトミさんの子供であり、カナエ叔母さんの孫にもなった。

今夜はこれからカナエ叔母さんの家に行ってご飯をご馳走になる予定。

そして今夜は叔母さんの家に泊まり、明日マンションに帰る。

俺もこれからリノを自分の子供として認知しなければならないけれど、まだ自分の子供が生まれた感じがしない。

カナエ叔母さんは、男はそんなものよ…と言っていた。

でも、俺の子が生まれたのは事実。