読書感想文～♪『幸福な食卓』

しっかし、嫌いだったなぁ、読書感想文。

何時も、いやいや書いてた。

書きながら、のってくると調子に乗って結構書いちゃうんだけど、後で自分で読まされたりするのが、もっとイヤだった。

さて、そんな私が読書感想文を書く気になった。
時代も変わったもんです（笑）

いつも、自己啓発本は古本屋で買うことにしてるんですが、そんな店のレジ前においてあって、たまたま手に取ったこの小説。

瀬尾まいこ著『幸福な食卓』

背表紙に「ありえない感動」なんて書いてあって、どうにも自分の柄じゃない本だと思った。けど、なんとなく買ってしまった。

結論から言うと、すごい、いいです。
もともと、絵に描いたような幸福な家庭だったのに
父親の自殺未遂を境に少しずつ、形が崩れていく。
家族はイビツな形になっても、朝食は決まってみんなで一緒に取る。
イビツになっても、家族のお互いへの愛情は変わらない。
ただ、なんとなくイビツなだけ･･･

主人公の女の子を通して語られる日常は、現代においては
まさに日常であるほど「イビツで正常な世界」。
その中で、清く明るく逞しく生きていく様は、あっという間に
感情移入してしまったし、自分にも明るく逞しく生きていこうという
勇気を与えてくれた。

主人公のユーモアに溢れ、シラけず真正直な語り口は最後まで
読者をあきさせない。

最後泣いちゃうかもだけどｗ

読後感も爽やかな一冊。

オススメです。