- 名前
- ぱすかる
- 性別
- ♂
- 年齢
- 73歳
- 住所
- 福島
- 自己紹介
- 中身は40代。 気が弱く臆病だが、ココロは獰猛。
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ドゥテルテ大統領
2016年10月26日 09:36
「とどのつまり、アメリカ人の品性の何が問題なのか?東洋の紳士として言わせてもらえば、フィリピン人も含めた東洋人というのは誰でも、羞恥心というものを持ち合わせている。東洋人は性格が比較的穏やかで、真実がどこにあるかを知っていても冷静に話し、決して大声で喚き散らしたりしない。
ところがアメリカ人たるや、声がデカくて、文明人の範疇を超える音量だ。実際に、多くの人がそう思っている。東洋人は比較的穏やかで、居丈高に相手を見下したり、顎や指で指図するようなことはしないが、奴らはそうでないのだ。
私の身体には、中国人の血液、マロ(男性神)の血液、そしてビサヤ人(フィリピン原住民)の血液が流れている。私はこれらの民族の特質を研究したことがある。その結果、発見したのは、われわれ東洋人というのは、文化の奥底が非常に深くて濃厚な民族だということだ(拍手)。ただ問題は、われわれが西洋人と話をすると、それがアメリカ人だろうが他の西洋人だろうが、まったくもって非文化的な輩だということを発見するのだ(拍手)。
貿易関係の話をすれば、私は今日のフォーラムを十分に利用するつもりだ。もし今日お越しの中国の皆さんがカネを持っているのなら、実際に多くのフィリピンの華僑は大いにカネを持っているが、私は忠告したい。アメリカ人がやって来るのを見たら、すぐに口を閉じろと(笑)。奴らを対話の仲間に入れるんじゃない。そうでないと、あななたち中国人は皆、アホだ(笑いと拍手)。華僑がアメリカ人と話をしだしたら、それは有り金をスッちまう最も早い方法だ(笑)。
オレは23年間、市長をやってたが、しょっちゅうアメリカ人が市長室にやって来て、口上を述べたものだ。中国人なら、普通のビジネスをやりにフィリピンへ来るだろう。フィリピンから果物を輸入するとかだ。だがアメリカ人は、鉱物の採掘とか、われわれの得にならないことばかりやりに来る。フィリピンの採鉱場の多くはアメリカ人が牛耳っている。われわれフィリピン人にとっては、アメリカ人とのビジネスは、百害あって一利なしだ。中国人はわれわれと穏やかにビジネスをやるが、アメリカ人はウルサい上に文化というものがない。
オレはこれまでいろんな経験をしてきたが、アメリカ人のことは、心から好きになれない。それは単に、物事の進め方が異なるからというだけではない。
もうだいぶ前の話だが、アメリカ人の傲慢さを思い知らされたことがあった。それはブラジルを訪問した時のことだ。その時はロサンゼルスを経由して行ったが、ロサンゼルス空港で税関職員に、何度も詰問されたのだ。その職員は黒人だった。服も黒いし、下げてる銃も黒かった。
ソイツがオレに、パスポートを見せろと命じた。当時オレは、下院議員だったから、公用パスポートを持っていた。奴はオレのパスポートを見ながら、今度はインビテーションカードも出せと言ってきた。その時のインビテーションカードは、ブラジルが出してくれたものだった。しかもオレは持参していなかった。
そうしたらその職員は、オレを尋問室まで連れて行って、また一から尋問を始めた。そこでオレは言ってやった。「これ以上、オレを尋問するんだったら、すぐにフィリピンへ戻る」。それがオレにとって、最後のアメリカの旅だ。
多分、遠からずアメリカ人は、ビジネスをやろうとしてフィリピンへやって来るだろう。その中の一部は、変態ロリコン野郎を保護したりしているのだ。ソイツらはパスポートすら持っていなくて、直接、アメリカ領事官へ駈け込んだりする。
奴らはきっと、いまでもフィリピンを自国の植民地と勘違いしているのだろう。アメリカという馬は、いつだってお高く留まっている。お前らが今度フィリピンに来る時は、まずビザを取得しろってんだ(拍手)。
アメリカ人は、経済をうまくコントロールすることができない。アメリカは世界最大の工業国だと自負しているが、それだってナンセンスのひと言だ。もしも世界最強の工業国だったら、なぜ中国から3兆ドルも借金しているのか?(拍手)借金にも限度額ってものがあるだろう。
中国は太っ腹だから、ここにお集まりの皆さんも貸してくれるって? ならオレに、50億ドルばかし貸してくれ(笑)。オレはそのカネを、一時使わせてもらい、利子を除いて返すから(笑)。フィリピン人ってのは、借金はちゃんと返すんだ(拍手)。
中国とフィリピンは、大変仲が良い。それでアメリカは焦っている。アメリカ人はプーチンのことも恐れている。それは、プーチンに自信があるからだ。ヨーロッパはいまやガタガタしていて、ギリシャはもはや自力では立ち直れない。アメリカはアフガニスタンで酷いことをやらかしたせいで、自国の医療システムさえ整えられなくなっている。
東南アジアに目を移すと、カンボジアは中国の真の友人だ。盟友と言ってもいいだろう。ラオスもそうだ。ベトナムもそうだ。インドネシアは中立かな。そしてフィリピンはと言えば、このドゥテルテ大統領は、大変中国寄りだ(拍手)。
中国人には、東洋人の品性がある。ところかまわず人に命令したりしない。中国人の要求は、世界の人々の了解の範囲内だ。中国は率先してAIIB(アジアインフラ投資銀行)を設立してくれた。この時も、アメリカは一敗地にまみれたのだ。アメリカはAIIBへの準備を怠った。なぜなら奴らは、リスクを取ろうとしないからだ。フィリピンから見れば、わが国の国益のために、アメリカが犠牲になればよいのだ。
フィリピンの法治の問題についても言っておきたい。オレはこれから新しい政策を打ち出していく。それは刑罰に関することも含めてだ。現実主義を貫こうじゃないか。われわれは腐敗に反対する。何人であろうと、腐敗を疑う者がいたら、大丈夫だからオレに言ってこい。オレは頑として反腐敗を支持する。
商人というのは、時に袖の下を渡したりする。カネというのは使いようだからだ。例えば、ある人は援助してくれる。居丈高な態度で。日本なんかがそうだ。だが中国は違う。中国も援助や借款をしてくれるが、空手形を切ったりはしない。それが中国とアメリカとの最大の違いだ。
国と国との関係というのは、実際の利益を生み出すものでないといけない。だがオレには、アメリカが何をやりたいのかが見えないのだ。そこでオレは、進む道を変えることにした。
アメリカはいつだって、何の理由もなしに、とにかくアメリカ人に歩調を合わせろと言う。だがそんなことをしたって、フィリピン人には何の得にもならないのだ。その結果、いつも選挙は腐敗にまみれているし、経済だって一向によくならない。
オレが本当に理解不能なのは、腐敗が出てきたって、アメリカの奴らは、まだそこにカネをつぎ込もうとするのだ。だからフィリピン人は、アメリカ人のカネを、争って掴もうとする。だがそういうカネに限って生かされない。実際、アメリカ人が提供する高利貸しの資金は、役に立ったためしがない。
オレがダバオで働いていた時、当時は貧困率が非常に高かった。それは、市の職員が腐敗していたからだった。一部の市民はバナナと柿を売るだけの日々で、早朝から真っ黒になって仕事し、交通も不便で、生活は困難を極めていた。政府の人々はこうした庶民の気持ちを、身をもって観察しないといけない。だがアメリカ人は、フィリピン人の境遇を真から変えることはできなかった。日本も同じだ。
インド大使は、今日ここに来てないだろうな。インド人はどこへでも行って高利貸しをやる。フィリピンが経済的苦境に陥っていようがお構いなしだ。奴らはカネは貸してくれる。だがその代わり、奴らが指定するものを買わなきゃいけない。インドの冷蔵庫とかだ。そうでないとカネを貸してくれない。だから条件付きなのだ。利率も高くて、元金の倍も取ることさえある。
そんなことが、ずっと続いてきた。そしてフィリピン国内のどの政党も、これまで真の解決には至らなかった。
オレは家を2軒持っている。一軒目の家は他人に貸している。だから家賃収入が入って悠々自適だ。だが帰る家もない人々の生活は、凄惨を極めているのだ。
日本が、フィリピンを助けてくれるという。中国もそうだ。日本は鉄道をよくしてくれるという。あと韓国もそうだ。でもわれわれが一番望むのは、中国からの借款だ。なぜなら中国は時に長期借款にしてくれるし、後になって「両国の友誼に鑑みて」借金をチャラにしてくれたりする。
だが日本と韓国の場合は、そうはいかない。だから中国からの資金援助があれば、もう十分だ。そしてわれわれがさらに嬉しいのは、あなたたち中国人は、誠意に満ちていることだ。
中国は元来、他国を侵害したりしない。侮辱することもない。これはオレにとって大変重要なことだ。オレの母親の父は中国人だ。だからオレは中国人の流儀は分かっている。友人として、中国はいつでも快く助けてくれる。われわれの友誼は源遠流長なのだ。オレは自分のルーツによって、そのようによく理解している。
〔PHOTO〕gettyimages
オレが強調したいのは、今日のフォーラムは大変素晴らしいということだ。中国の企業は、どんどんフィリピンへ来て投資してほしい。それはインフラ建設も含めてだ。われわれが必要としているものは数多くある。どうか積極的に考えてほしい。
借款であれば、長期借款にしてほしい。鉄道建設の援助をしてくれるのは、もっとありがたい。メンランラオ鉄道がつながれば、社会の流動性は増すだろう。鉄道建設によって貨物輸送が増えることを、強く望んでいる。
このデジログへのコメント
彼は先日、米国が介入するとすべての物事が複雑になってくる。中国の方がやりやすいと言っていました。その複雑さは、朝鮮、沖縄、アフガン、中東、アフリカなど世界各地で証明されており、それが彼の本音であり真実
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