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世界のクリエイターが、絶賛する 「クロサワ」

2015年11月21日 23:23

森三中クロサワではない、念のため。

サンフランシスコを拠点に映画製作などをしているというトニー・シュウ氏は、黒澤映画を分析している。、他にジャッキー・チェンアニメ映画監督今敏(こん さとし)なども分析し、ビデオエッセイとして YouTube に投稿している。

トニー・シュウ氏の分析は、 “動き” に注目してすすめられる。人物のアクションはもちろん、それを生かすためのカメラワーク編集の流れ、背景まで、あらゆる動きに意味があることをズバリと指摘する。

黒澤監督には、世界中映画監督の多くがリスペクトを公言しており、
ジョージ・ルーカスの代表作『スターウォーズ』は黒澤映画へのオマージュシーンが多いことでも知られている。
ハリウッド映画の金字塔であるスターウォーズなんか、「隠し砦の三悪人」がなかったら生まれてない。
また、スティーブン・スピルバーグマーティン・スコセッシ、クリント・イーストウッドなども黒澤映画の大ファン。

黒澤映画を一言でいえば、
陰と陽、静と動、人と背景・・・とか、緻密な計算で展開される「対比」の巧みなコンビネーション
ワンシーン、ワンシーンが独立した絵のように美しい。

特徴的なのは望遠レンズの多用とマルチカメラ。今でこそ当たり前だが、
望遠レンズを使って様々なアングルから最大で8台ものカメラで同時に撮影するというマルチカム方式は「七人の侍」が世界初
この画期的な撮影方法は、撮り直しのできないシーンで絶大な効果をあげ、一度に何倍もの素材が撮影できた。

俳優にとっても、どこから撮られているか分からないため、
全身で演技しなくてはならず、それが迫力ある映像を生む。
このマルチカム方式は、海外でも「映画の表現方法の完璧な使用」と絶賛され、以後、黒澤映画の特徴となった。

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