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十分ですから

2015年03月05日 18:55

今の私が、どれだけ幸せであるかを

なるべく客観的に見て、分析してみた

ある意味、17歳の自分と今の自分を照らし合わせて比較したようなものなので

どれだけ過去と現在が違うか、どれだけ今の私が幸せなのか

驚くほど痛感した

17の私・・・帰る家はとりあえずあった。しかし寝る場所は家の中ではなく、外にあるガレージ。
一応シャッターは下りるけど、夏は暑いし冬は寒い。

33の私・・・帰る家が普通にある。家族も出来た。6畳ほどの小さなお部屋が私のお部屋だけど
テレビもあるしストーブもあるし、エアコンもある。夏も冬も気温変化に対応できる。

無いところから始まると、今あるものがどれだけ凄いかがわかるようになる

一番嬉しいのは、「ただいま」を言うと「お帰りなさい」と言ってくれる家族がいることだ

正直、高校を卒業するまでは「ただいま」を言う家族は私には無かった

笑顔で迎えてくれる父はいないし、料理を一緒に作ってくれる母もいない

これはかなり大きい

世間では、大抵の人は「普通の家族」というものが当たり前にあって

「ただいま」も「いってきます」も、当たり前すぎて言わないこともあると思う

その当たり前が、今まで無かった者にはすごく大きなもの

高校のときに、欲しいものは何かって会話を同級生とした

ある子は「コスメ一式」、別の子は「大学入学したら一人暮らし」

また別の子は「金持ちの彼氏」

これらはみんな、基本となる「今の自分の家」が、少なくとも当たり前に存在していて

もちろん自分もその一員であって

それらがあってこその「欲しいもの」なわけで

それらが揃ってない私からすれば「そんなのが本当に欲しいものなのか？」
という疑問さえ浮かんだ

誕生日に「おめでとう」の言葉だったり

お正月に「あけましておめでとうございます」の言葉だったり

運動会での「家族が作ったお弁当」だったり

みんなが持っていて、私が持っていなかったもの

それのほうが私はよっぽど欲しかった

今、私はそれがある

だから、すごく幸せ

「次に何が欲しい？」と聞かれたら、正直あまり浮かばない

私にだって、当然物欲はあるし、食欲も性欲もある

でも、今すぐに「何が欲しい」と聞かれても、すぐには思い浮かばない

けれど、いつも願っていることはある

「今の家族と、1秒でも長く仲良く暮らせますように」である

今の家族は、私の実力や努力で手に入れたものではなく

人のお世話になったり、たまたま運が良くて手に入れたものであるのは自覚しているから

この幸せな時間を、もっともっと楽しみたい

1日3食の食事が、2日に1食になってもいいから

この幸せが長く続いて欲しい

お洗濯をするときに、家族の服と一緒に洗える幸せ

食事をするときに、笑いながら談笑できる幸せ

朝に交わす「おはよう」が言える・聞ける幸せ

これが私がずっと欲しかったもの

これこそが、私が何よりも大切にしたいもの

だから、この幸せがいつまでも続きますように

掲載元
http://new163.exblog.jp/iv/detail/index.asp?s=12026631&i=200907/28/10/c0141210_6495967.jpg