イスラム国と国籍

イスラム国は国ではない。過激派組織の組織名である。

だから、中東だけの問題ではない。

「イスラム国には多様な国籍の人がいた。その中には韓国、ノルウェー、米国、カナダ、ソマリア、中国、タジキスタン、エジプト、リビア、ドイツ、フランスから来た人がいた」とＣＮＮが報道した。

イスラム国の隊員は２万～３万１５００人に達すると推測される。米中央情報局（ＣＩＡ）消息筋によると、このうち外国人は１万５０００人ほどで、ほとんどがイスラムの国出身だが数千人は西側国から入ったと推定されるとＣＮＮは伝えている。

過去には貧しく学歴が低い人たちが過激派のテロに加担する可能性が大きかった。しかし最近では裕福な西欧出身者の多くがジハーディストとして自主的に入隊していると外信は伝えている。

英ガーディアン紙によるとイスラム国の外国人隊員３０００人のうち４分の１は英国出身であるそうだ。

さて、この組織には、中東国籍だけでなく、西欧、東洋とさまざまな地域からの国籍の参加者で構成されている。

前回のログで、アラブ方面の国籍者の差別が始まるのではないかと記述したが、

国籍は多種多様である。

イスラム国の構成は世界的規模に多様化されているので、政治的思想の集合体なのかもしれない。

安易にＯＯ人と言う表現では済ませられないし、

国ではないので、イスラム国人でもない。

確かにイスラム国に関しては、東洋、西洋、中東といった地域の区別ではなく、

包括的な人間集団の意思との戦いになると思う。