あるいは裏切りという名の犬

「おまえさえ　いなければ！」



原題『３６　ＱＵＡＩ　ＤＥＳ　ＯＲＦＥＶＲＥＳ』

直訳『オルフェーヴル河岸３６番地』


その地はパリ警視庁

そこに　二人の警視がいた

仲間からの信頼厚く　正義を信じるレオ・ヴリンクス（ダニエル・オートゥイユ）

権力志向の強い野心家のドニ・クラン（ジェラール・ドパルデュー）

かつて親友だった二人は　一人の女性を奪い合った過去を持つ

そして誰もが認める宿敵となり　次期長官の座をも奪い合う事に


パリでは凶悪な現金輸送車強奪事件が多発

犯人逮捕を巡って内部では　レオとドニを中心に　男達の思惑が交錯する

そして　出世を狙うドニは　レオを裏切り　罠にかける

レオは　生きる誇りも　愛する者達も　相棒のエディ（ダニエル・デュヴァル）も奪われ投獄されてしまう


「俺は罠にはめられた　お前が俺だったらどうしてた？」



７年後　出所したレオ

再び出会う二人

すべての決着をつける時が　くる


「あるいは裏切りという名の犬」（２００４年フランス映画）
監督：オリヴィエ・マルシャル
出演：ダニエル・オートゥイユ　ジェラール・ドパルデュー　アンドレ・デュソリエ　ロシュデイ・ゼム　ヴァレリア・ゴリノ　ダニエル・デュヴァル　フランシス・ルノー　ミレーヌ・ドモンジョ


今年に入って既に３本えーが観に行ってるんですが　その内の１本

コレは　タイトルと主演俳優二人の名を見て　前売り券買ってました！

ダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデューってキャスティング渋すぎ！！

ダニエル・オートゥイユはヴァネッサ・パラディと共演した「橋の上の娘」のナイフ投げ観てから好きになったもんね♪

たたずまいがイイんだよぉ！このヒトは！

ジェラールはさ　今までどの役が印象に残ったか覚えてないんだけれど　アノ風貌と声がさ　ふてぶてしい役にピッタリよね

男は顔じゃない！

と　思ってしまうくらい　イイ歳の重ね方をしている二人なんですよ

そこに立っているだけで　ステキなんだよ♪

フシギだねぇ～♪


えーが自体は　ジャン・ギャバンが出ていた頃のフランスのクライムムーヴィーな雰囲気があります

フランス製フィルムノアール！？

グレーを基調とした色使いで　モノクロでもイイんじゃないかなぁ。。。

と終始思ってました


アメリカえーがで例えると　マイケル・マン辺りが得意とする　刑事もので　アル＆デ・ニーロの「ヒート」っぽいかもね

オンナが執拗に絡まない！

イヤ　絡んじゃいるんだけれど　全体的に色気のない雰囲気というか　女人禁制感が漂っています

アタクシなんかが観るより男性が観た方が数段面白さを感じるんじゃないかなぁ。。。

男の人生においてのステイタス

「権力」「お金」「女」

これらを巡ってのおハナシだから



実はこのえーが　ハリウッドでリメイクが決まっているそうです

ロバート・デ・ニーロとジョージ・クルーニーで！

またリメイク！？ハリウッド～～

最近リメイクばっかだねぇ。。。

ホント　ネタがないんだねぇ


で　オリジナル観て思うこと！

リメイクしないで欲しい！！！！！

いくら　ベテラン燻し銀俳優使おうとも　オリジナルは超えられない！！！！！

確かに暗いハナシだけれど　犯人達との銃撃戦　裏取引　家族や友人との別離などの見せ場は　ハリウッド向きだとは思う　

しかし　それ以上にこの作品の魅力って　レオとドニなんだよ！！

ダニエル・オートゥイユとジェラールの　言葉以上　台詞以上の気持ちが　想いが　全てなんだよ！！

アタクシはどちらにも　自分を照らし合わせることは出来なかったけれど　シーンの一つ一つの繊細さ　狂気と美しさと切なさを兼ね備えたお芝居は　フランスえーがだからこそ出来たことだと思うヨ

レオは善玉　ドニは悪玉　

一見そのように捉えられるけれど　実際ドニは悪玉だけれど　ドニはヒトと旨くやっていく事が苦手で　とても不器用で　誤解を招きやすい性質で。。。

だから　なんていうか切なかったね！観てて！

不器用なドニみたいなヒトの方が　実際世の中多いと思うんだよね


あぁ。。。デ・ニーロとジョージ・クルーニーかぁ。。。

ちなみにデ・ニーロが正義を信じるレオで　クルーニーが野心に溢れるドニらしい

逆が良かったなぁ！（笑）

デ・ニーロのドニのが見たいわぁ！

クルーニー　あの甘いマスクでドパルデューの役ってキツイよおぉ！


と　どこまでもリメイクに納得いかないBBでした

以下　フランス版予告編デス。。。

https://www.youtube.com/watch?v=LyvYaloBuP8

日本版はオフィシャルHPで！

ちなみに　関東だと銀座だけの上映だったんですが　最近どうやら池袋　新宿と拡大したそうです☆☆