- 名前
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- 「元」がつきますが一応プロの小説家。現在、 カムバック目指して修行中です。 そんな私...
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穏やかなりし、日本国。その1
2014年10月04日 21:15
たとえば、捕鯨問題。
アメリカなんかは昔、鯨油目的で乱獲していました。
捕鯨船で鯨を殺し、船上で油だけ取って、死骸はまるごと海に投棄。
で、鯨油から石油に切り替わったら鯨は不要となり、そしたら急に
「鯨を取るな」と騒ぎ出しました。自分らは死体遺棄をしまくっといて。
日本は昔から、鯨といえば肉を食べるのはもちろん、骨も皮もヒゲも
何かに使っていました。人間の為に犠牲になってくれた鯨を、
可能な限りゴミ扱いしないよう、大切に扱っていたのです。
加工して道具になれば、長く丁寧に愛用できますしね。
その日本が、鯨に対して野蛮? 大量の生ゴミ投棄犯に言われたくないぞと。
たとえば、宗教による大規模な戦い。
一向一揆も島原の乱も、圧制してくる権力者に対して、
同じ思いの仲間たちが仲良く団結して戦ったものです。
ヨーロッパにおけるキリスト教のように、同じ思いの仲間たち同士で、
あっちは異端だイヤお前がだと、内輪もめで血を流しあってはいません。
物凄く偉い存在である、ミスター・カミサマが自分に似せて「人間」を作った。
それから、他のいろいろも作った。だから人間は特別な存在である、とか。
世界にはこういう教えも広く伝わっていますが、日本は違います。
空の上のお偉い存在ではなく、森羅万象、全てに神様がおられる、と考えます。
人と、自然と、神々と。調和の和は、和風の和。これが日本の風俗習慣・文化の根源です。
代表的なのが便所の神様。汚くてみんなが嫌がる場所を、あえて担当して下さってる、
徳の高い神様がおられる場所。その神様を敬い、便所は綺麗に使いましょうね、とか。
お米の神様に感謝して、88回よく噛んで頂きましょう、粗末にしないように、とか。
特定の宗教を強く信仰せず、日曜教会で神様の教えを聞いたり戒律に縛られたりしない
日本人が、どうやって道徳を養っているのか? 外国人は首を傾げるそうですが、
その答えがこれらのこと。いつでもどこでもそこに神様=「八百万の神」がおられる、
という考え方です。
厳かな大聖堂に限らず、自宅のトイレにも、食卓のご飯にも、毎日の生活の中に……と。
素朴で暖かで、いろんなものへの「感謝」を基本とする、
日本古来の優しい民族性が、私は大好きです。
☆他にも☆
昔話の中で悪役を務める鬼ですら、「泣いた赤鬼」なんて例がありますし。
桃太郎のクライマックスでは、桃太郎が鬼を「こらしめ」て、「降参」した鬼たちが、
人々から略奪した宝物を返しています。
悪者と戦いはするけれど、殺しはせず、降伏し謝ったなら許してあげる。
それが、日本人なら誰でも知ってる伝説のヒーロー、鬼退治の桃太郎。
日本人は、そういう民族。日本は、そういう国なんです。
このデジログへのコメント
感謝の気持ちは大切ですね~
旦那の会社は、トイレ掃除を何回かしてポイントためると旅行券貰えますw
> はぎんちょさん
おお! なんとも良い雰囲気の職場ですねえ。仕事の効率とか以外の、そういう部分を
重視できるってことは、それだけ会社経営にも余裕がある証しですからね。実に良いことです。
> ソフェリアさん
「あ~極楽極楽」「地獄のように辛い」「バチあたるぞ」「運を天に任せる!」
これら全部、宗教っちゃ宗教ですからね。完全無縁な人なんているわけない。
日本は少々、特殊ではありますが。
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