- 名前
- ようしん
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- ♂
- 年齢
- 54歳
- 住所
- 愛知
- 自己紹介
- -今はテニスばかりやっています。
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エボラ出血熱の経緯と現況
2014年08月29日 06:14
エボラ出血熱の経緯と現況
2013年12月●最初の感染者とみられる男児が感染、2日に発症し6日に死亡。その後家族に感染して母・姉が死亡。
1月●最初の感染者とみられる男児の家族である祖母も死亡、葬儀に参列した他の村の参列者のうち2人に感染、それらの人を介して医療関係者等に感染が拡大。
2014年2月●ギニア国内で下痢や嘔吐、出血を伴う正体不明の病気の患者が確認された。感染の拡大は、2月9日頃から始まっていたとみられている(初めて病気が確認されたのが2月9日)。
同国内では分析ができなかったため、現地では「謎の病気」と呼ばれ、新型ウイルスの可能性も懸念されたが、サンプルをフランスの研究所へ送ったところエボラウイルスだと確認された。パスツール研究所はザイールエボラウイルスであると声明を出している。
3月●国境なき医師団にエボラ出血熱発生が報告され、国境なき医師団ボランティアが現地入りした。
隣接するリベリアの北部の病院へ治療を受けにきたエボラ出血熱の患者がいたことがに明らかとなった。つまり、越境してエボラ出血熱が広がった。そして、流行は隣国のシエラレオネにも広がった。マリ、コートジボワールにも広がっている可能性があるという。
西アフリカでの流行中、リベリア帰りのカナダ人男性が感染を疑われたが、陰性であった。
4月●国境なき医師団は「(拡大範囲では)前例のない規模」であると発表し、食い止めの難しさを物語った。
7月●米ボランティア団体「平和部隊」は、流行の中心である三か国のボランティア約340人を出国させた。ボランティアの中にいた、アメリカの人道団体の男性2人が感染したことも原因の一つである。シエラレオネで、100人以上のエボラ感謝を治療してきた「国民英雄」と呼ばれたシーク・ウマル・カーン(Sheik Umar Khan)医師も感染し死亡した。
リベリアは学校をすべて休校にした。
西アフリカでの流行中、ケニア帰りの中国人女性が感染を疑われたが、陰性であった。
シエラレオネは非常事態宣言を発令、コロマ大統領は「エボラウイルスは我が国にあまりに大きい課題を突き付けている」とテレビで演説、地域封じ込め(流行地域の隔離)などの対策を講じることとなった。
現地で治療に当たり、エボラに感染した二人はアメリカへ戻り、それぞれ実験的な血清と西アフリカで治療した少年の血清が投与された(人道問題について協議された)。現時点では安定しているという。
8月●サウジアラビアで、シエラレオネ帰りで感染の疑いのある男性が死亡した。
リベリアは国家非常事態宣言を発令。WHOは「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言、2009年以来3度目の緊急事態宣言である。
ギニアはシエラレオネとの国境を閉鎖した。ザンビアは流行地域の住民の入国を禁止した。外務省は「感染症危険情報」を発出し、流行地域への渡航の延期を求めた。
死者が1000人を突破。
国際協力機構(JICA)は流行の中心である三か国の日本人スタッフを別の国へ一時退避させた。外務省は日本人大使の家族の退避も検討しているという。
WHOは、いくつか問題があったが、倫理上妥当だとして、未承認のエボラ出血熱のワクチン及び治療薬の投与を容認した。
ナイジェリアのジョナサン大統領は、非常事態宣言を発令。ギニアのコンデ大統領は保健衛生上の非常事態宣言を発令、国境管理の強化や遺体の移動制限などの対策を発表した。
国境なき医師団は「戦争状態だ」と話している。
リベリアで、患者隔離施設が襲撃され、患者が脱走しました。現在は全員発見され隔離されていますが、患者の血液で汚染された寝具も奪われたために感染拡大はヒト・モノで起こる可能性もあります。
現状
現時点での状態です。これが真実で、全て現実に起きていることです。
【宣言・警報】
WHOは「公衆衛生上の」緊急事態宣言を全世界へ向け発令しました。
シエラレオネ、リベリア、ギニア、ナイジェリアの流行4か国でで国家非常事態宣言が発令されています。
【各機関の考え】
WHOは「これまでで最大規模」「悪化の一途」「制御不能」と発表しています。
国境なき医師団は「戦争状態だ」との声明を発表しています。
【治療】
エボラ出血熱は治療法が無く、半分以上の人が亡くなっていきます(致死率にすると、インフルエンザの約500倍)。医師団はそれらの患者に輸血し、汗を拭き、水をあげ、祈り、元気づけ、看取ることしかできません。今も毎日のように子供を含めた多くの人が亡くなっています。
【広がる不安】
現地での、医師団の不信は高まるばかりです。国境なき医師団がウイルスを持ち込んだという噂が蔓延しているので、実際の患者数はさらに多いと見られています。
現地では感染の恐怖から、あいさつをする際に握手をする人がいなくなりました。
インターネットやソーシャルメディア上では、何の根拠もない嘘の噂が広まっており、高まる不安からそれを信じてしまう人が増えています。中には「塩水は予防に効果的だ」という情報を信じて塩水を飲み、既に死者も出ています。このように、命に関わる非常に危険なデマも現地では広まっています。
【広がる不満】
リベリアでは、エボラ出血熱の蔓延を否定する人々によって患者隔離施設が襲撃されました。一部の患者は脱走し、襲撃した現地の人々は「リベリアにエボラなんて無い」と言いました。脱走したエボラウイルス感染者37人は全員発見されましたが、患者の血液で汚染された寝具も奪われたために感染拡大はモノでも起こる可能性もあります。そして収容施設には武装した警備隊が警備するようになりました。まさに「戦争」です。
【隔離】
リベリアでは遺族隔離政策が施行され、エボラ出血熱感染者・死者の家族・親族を隔離するという方法をとっていますが、隔離を恐れた遺族は死体を道に捨てて、道は地獄のようになっています。ギニアでも遺体が路上に放置されている様子が見受けられ、現地の人は「感染するから触らない方が良い」ということが通説となっています。
シエラレオネでは兵士750名(2014年8月現在)が感染の恐れのある人を、屋外に出ないよう監視しています。
感染拡大が著しい「要注意区域」では、医療用テントの出入り時には除染を徹底し、ウイルスを持ち出さないように警戒されています。メモ一枚も持ち出せない厳戒態勢となっています。
シベリア首都の5万人が住むスラム街を封鎖し、治安部隊と住民が交戦、住民は石、治安部隊は催涙ガスで応戦し、数名の負傷者が出ました。
【各国の対応】
各国は、流行国のスポーツ選手の入国を拒否しています。世界大会を強制欠場になった選手も複数います。
各国は、流行国へのビザの発行を停止しています。
【その他の問題】
家族がエボラ出血熱に感染しても、その人に対して「死んだ方がましだ」「死んでほしい」と考える人もいます。そのため、病院に連れて行かせない家庭もあるようです。
流行地域では、業者が食料を輸入できず、農家も外での作業ができない状況なので、飢餓状態が続いています。特にリベリアが深刻で、餓死する人が増えることが懸念されています。
実際は感染者・死者共にこの何倍もいる可能性があり、公式発表は氷山の一角であると言われています。過疎地域ではエボラ出血熱の拡大が著しい地域もあるかもしれません。
流行の原因
感染者が出て、流行が続いている原因です。
最初の感染は、2013年12月2日に「謎の病気」に感染したとされていたギニア南部の2歳男児とみられ、ウイルスに感染したコウモリを摂食したために感染したと見られています。その後男児は12月6日に死亡し、家族に感染。母親は同月13日、3歳の姉は同月29日、祖母は2014年1月1日に死亡した。祖母の葬儀に他の村から数人が訪れ、そのうち2人がウイルスを持ち帰って、看病した医療関係者や親族に感染が広がったとされる。その後医療関係者によって2月ごろに近隣の村に感染が拡大した。
また、流行の原因としては、先に挙げた「感染者の越境」(病院を訪れるために越境して隣国の病院を訪れる人がいる)のほか、「エボラ出血熱死者の葬式」が挙げられる。西アフリカ諸国では、遠方の死者の葬式に出席する習慣が一部で定着しており、死者に触れることで、血液を介して感染することがある。
医療ボランティアに対する不信も問題となっている。
8月5日に、現地の状況を報告する会見に出た吉田さんによると、現地では、国境なき医師団の施設に運ばれると「エボラ出血熱のウイルスを注射される」「臓器を摘出され、売り飛ばされる」などという誤った話が住民の間で伝わり、MSFの車両に石を投げつけられたこともあったという。
ロイターはこうまとめている。「地域社会では、ボランティアの外国人医療関係者が病気を持ち込んだという考えもある。また、地域の病院は設備不足など、医者に対する信頼も薄い。不信が錯綜する中、患者は伝統的治療法に頼る。しかしそれはまた、現代医療にはないものを見出してくれる。」
医療スタッフの不足は深刻で、患者約50人に対して医療スタッフは約5人ほどと、非常に不足している状況が続き、現地では数十人規模で医療関係者の感染が発生している。命も懸かる活動のため、誰もやりたがらない、という点が重要。
隔離施設内では、気温35度の中、防護服に手袋やマスクを何枚も重ねるという体勢のため、非常に暑い。熱中症も危惧され、体力も必要。鼻が痒くて手で触っただけで感染リスクが一気に高まるので、それ相応の訓練も必要。医療スタッフの多くは何年もの経験と訓練を積んだプロなのだ。
今、大混乱しているが、本当に怖いのは拡散しているにもかかわらず、
その事実をマスコミが取り上げないことで、
多分情報統制しているにちがいない。
冷静に対処するためにも、こうした問題は事実確認をする必要があると思う。
このデジログへのコメント
ロジカルで冷静で良いと思います。文章もお上手です。
今…。自分達が何が出来るのか?を考えさせられますね。もっと解明できることを願います。
> ★なぎさ★♪さん
なぎささん、このテーマは予想通り足跡少ないです。女性はこうした問題にはあまり興味がないようです。
> 美凪さん
美凪さん、いつもコメントありがとうございます。この問題重要だと思いますが、デジの女性の関心度は
今までで一番低く、驚いています。
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