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趣味は読書、読後感

2014年03月07日 08:28

昨日、午前中に、「日日是好日」を読み終え、城山三郎の「もう、きみには頼まない」を買って、それから衝動的に新宿へ。
詳しくは、今晩ウラに書くが、幾つか買った本の中に、文春文庫新刊で、「癌だましい」というのがあり、気になって買ってしまった。表紙の見返しの、著者略歴を読むと、著者の山内令南は、2011年に、食道癌で死去している。
薄い本なので、新宿からの帰りの電車と、朝の通勤で全部読んでしまった。
表題作は解説にも書かれているが、五から始まり、一へと時を遡る。
僕はこれは、一から書かれた作品を、逆に配列したのではないかと思う。今度、逆に一から読んでみよう。
ただの読者の自分は、どうして主人公と著者を同一視して読んでしまうので、著者は、非常にデブで、俗悪な人物に思ってしまうが、これは虚構なのだ。併録された「癌ふるい」の主人公は、離婚を経験しているスタイリッシュキャリアウーマンで、余生を自分のために生きるための行動に出る。
「癌だましい」の主人公が治療を拒否するのと、今まで、病気になったことがないという設定であるとはいえ、癌告知に喜んでいるのには、正直違和感を覚えた。著者がこの作品の受賞後、逝去しているのは、どいしても、読む者に影響を与えるが、小説の中のリアリティとしては、成立するのかもしれない。
不謹慎かもしれないが、「癌だましい」の中にユーモアを感じてしまった。

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