- 名前
- イチゴちゃん
- 性別
- ♀
- 年齢
- 42歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 毎日元気に働いてます ゆっくりだけど、はっきり喋ります^^ 嫌がらせを受けていたの...
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1通のお手紙
2013年05月28日 00:07
今日、会社にお手紙が届きました
差出人は書いておらず、部長が開封して読んだのですが
私へのお手紙だったとわかったそうで、夕方私が帰社したときに渡されました
嬉しかったので、書かせてください
「拝啓、娘殿。
私の避難所生活も、早二年を通り越し
また齢も二つ重ねました。
未曾有の大地震から先日まで、私には生きる希望も気力もありませんでした。
奇遇にも畑で作業していた私は、生き永らえ
同じ時間に我が家で日々を過ごしていた息子一家は
家に潰され、天に帰りました。
親よりも先に子が死ぬことの不条理さをこの齢で理解するには
あまりにも酷でした。
私に作業を聞いてくる息子も、私の好物を作る妻も
私と共に作業を手伝う息子の妻も、そして再び都会にて大学生活を送るはずの孫たちも
すべて失いました。
私の失望の二年の中で、娘殿の優しさは
私に生きる希望と、人様をいとしく思う心を呼び起こしてくださりました。
幼き頃に母を病で失い
また戦地から父も帰らぬまま、ただ一人だけの肉親である妹と
煙草の吸殻を拾い闇市で売って生活していたことを
嫌な顔せず耳を傾け、そうと手を握ってくださった温もりは
私の手を心を温かくしてくださりました。
私は学もなく、言葉も聞き取りにくいであろうにも
娘殿は懸命に私を理解してくださりました。
娘殿が私にくだされた写真は、私の人生にて
我が妻の次に美しいと思うております。
娘殿の心の優しさは、はるか昔に孫より話された
聖母真里亜の如く、私の救世であります。
若き美しの娘殿が、何を以て○○の町に来たかは問いませぬが
老婆心ながらも、お子を育まれる身である以上
お勧めは出来かねますが
避難所でも娘殿は帰宅後も話題の中心にて、
明日は来てくれるかと配する声、娘殿に憧れた若い衆の雑談
また遊びたいと駄々に愚図る幼子の声々等
ただの数時間にて、避難所のすべての者々の興味を一手に担い
娘殿の魅せる力に、ただただ感心しております。
私もまだ体が動く身、老骨に鞭を打ち
我が故郷の立ち直りに努力する一存でございます。
遠く、茨城の元から我々の事を、しばしの時間でも思うていただければ
これ幸いと存じます。
原節子の如く、彗星のように現れた娘殿は
天使う如来の如く、天照大神様なのでしょう。」
言葉の使い回しが私は得意でないので
理解するのに時間はかかりましたが
私でも役に立てたと、嬉しく思いました
このデジログへのコメント
ご苦労様でした
人を救って我が身救われるとあるように
人を救っていく使命があるのかもね
マリアちゃん♪
イチゴちゃんが聖母であることは間違いない
どんな救世主を産むのか楽しみです
手紙を書かれた方やイチゴちゃんと接する機会があった人達は
少しでも、柔らかい気持ちになれたと思います
素敵な話ですね。感動しました。こんな気持ちを素直に届けられるイチゴちゃんの真心は人を優しくするんだね
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