- 名前
- たかふみ25
- 性別
- ♂
- 年齢
- 39歳
- 住所
- 山形
- 自己紹介
- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【女優魂】あなたのクリスマスの思い出♪
2012年12月24日 04:58
最近出番のない主人公(笑)、奈美恵はどうしてるかと言うと。
学費を稼ぐためにアルバイトに励んでいた。
「聖蘭のお嬢さんなのによく働き者で関心しますよ」
「あはは。ありがとうございます。頑張りますっ」
お嬢様学校に通う一般人だから学費を稼ぐ必要があるのだがと苦笑する奈美恵だった。
「それにしてもたくさんクリスマスケーキ作ったよ!」
山積みになったクリスマスケーキ。これを売り捌くのが奈美恵の仕事なのだ。
「じゃあこれに着替えてね」
「はーい」
シャキーン
サンタクロース風味なメイド服!
見事に着こなす奈美恵。
「恥ずかしがらないのですか」
店長は奈美恵の肝っ玉に感心する。
ロボットと魔法少女が身近にいる奈美恵にしちゃサンタクロースもメイドさんもインパクト大きくなかった。
もちろん、インパクト大きくとも、俳優修練の糧として受け入れていただろう。
奈美恵「メリークリスマス!ケーキは要りませんか?」
バカップル「せっかくだけど予約してあるから要らないよ」
奈美恵「なかなか売れないよ!」
「最近は予約制のパティスリーな傾向だからですねぇ。でも予約そびれてるひとは確実にいるから諦めないで」
奈美恵「はいっ。メリークリスマス!ケーキは要りませんか」
キモオタ「ぶひひ。サンタメイドさんだ。くださいな」
奈美恵「ありがとうございます(にこっ)」
「売れたですねぇ」
キモオタ「萌え~萌え~」
奈美恵「あんなに嬉しそうに。頑張るよっ!」
奈美恵「メリークリスマス!」
くそがき「サンタクロースなんていねーよ。ばーかばーか!うぼあああ!」
奈美恵「死ねクソガキ」
「右に同じ」
奈美恵「店長、そこは「馬鹿な子供とはいえ大事なお客様。そんな言い方は駄目よ」と言うところだよっ」
「けっ。うちのケーキがクソガキに食われるなんざこっちから願い下げじゃボケぇ!いいか、店がお客様を撰ぶんじゃない。料理がお客様を撰ぶんだ。このケーキにふさわしい紳士になって出直してきやがれ」
クソガキ「うわーん。ケーキ屋さん怖いよ~」
奈美恵「泣かせちゃって良いんですか」
「これでいいのだ」
奈美恵「メリークリスマス」
酔っぱらい「うぃー。姉ちゃんイイケツしてんな~」
奈美恵「褒められて嬉しいよっ」
「そこっ。セクハラに嬉しがらない!」
奈美恵「だってスタイルに自信ないんだよっ」
「お世辞に決まってる~」
酔っぱらい「よし。おぢさんがひとつ買うぞ!」
酔っぱらいの手には既に別の店のケーキがあった。
「買うなよ」
夜。
奈美恵「なんだかんだ売れ残りだよっ」
「外で客引きしなさいっ」
奈美恵「えー。でも頑張るよっ」
奈美恵「ホワイトクリスマスだ」
さいでんな~そうでんな~♪
奈美恵「メリークリスマス!ケーキはいかがっすかぁ~」
道行くひとたちは既に予約制で買ったケーキを手にしている。
奈美恵「当店のケーキは美味しいですよ~!」
悪いが人々はクリスマスケーキに美味しさなんて求めてはいない。
奈美恵「せつないな……なんだか泣けちゃうよ」
「安心しろ。あたしもリア充じゃないから」
奈美恵「店長はケーキが恋人みたいなもんじゃないですか」
「あんたにもそういうのはあんだろ?」
紳士「おお。良かった!ケーキが売っている。くださいな」
奈美恵「ほぇ?」
紳士「どこのパティスリー行っても予約完売でケーキがないんだ。この店にケーキあって助かったよ」
「3000円です」
紳士「しかも安くなってるしの」
……。
奈美恵「売れた」
「まだまだ予約じゃないケーキは必要なのがわかったよね!」
雪が降りしきる中、サンタガールが寒さに震えながら若干安くなったクリスマスケーキを売る光景。
こういう風情が最近は見なくなったなぁ~
ちゃんちゃん
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