- 名前
- イチゴちゃん
- 性別
- ♀
- 年齢
- 43歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 毎日元気に働いてます ゆっくりだけど、はっきり喋ります^^ 嫌がらせを受けていたの...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
天使の寝息
2012年06月17日 03:21
仕事が早めに終わって、
帰り際に社長に
「今日はみゆちゃんがお泊まりにくるんですよ」
と伝えると
「じゃあ、これでお菓子たくさん買ってやってな」
と、財布から3万円
いやいや、こんなに買えないよ
そもそも、3万円分のお菓子って
どんな量になるのか想像もつかない私
大丈夫ですから、と丁重にお断わりし
帰宅
すぐさまインターホンが鳴り
「お泊まりにきました~」
と、天使の声
早速2人でお買いものに出かけ
食べたいもののリクエストを聞くと
「大根のやつ、煮物」
なんとまあ、渋い選択を
しばらく煮物も作ってなかったので、
大根その他を買って、自宅へ
テーブルを拭いてくれたり
お掃除をしてくれたり
頑張って働いてくれる
「いつもママがご飯作る時は、私がお掃除するんだよ
パパは寝ながらテレビ観てるの」
どこのお家も、だいたい一緒
ご飯をよそってくれて
お味噌汁も慣れた手つきで注いでくれて
2人で「いただきます」
みゆちゃんのお気に入りは、Mr.Bean
テレビでは放映されてないので、
Youtubeで、検索して2人で観る
「みゆちゃん、どうしてMr.Beanが好きなの?」
と尋ねると
「幼稚園にいく前のときに、私が転んで泣いたら
お兄ちゃんが同じことしてたよ」
??
そういえば、よく
子供が泣いてたりすると
こんな動きをして、子供を笑わせてた
私もどこかで見た、懐かしい感じ
自然と見なくなっていた、Mr.Bean
見なかった理由は、私自身、わかってる
面白いのに、彼を思い出して泣いてしまうから
でも、みゆちゃんは違う
みゆちゃんにとっては、Mr.Beanはあくまでも
(お兄ちゃん)に似てる、テレビの中のおじさんなのだ
だから、私も今日は沢山笑った
立ち居振る舞いが、驚くほどそっくりで
悲しさがこみあげてくるのに
面白くて、笑う
私は、喫煙者です
それも、女性らしくない、マイルドセブン愛煙家
何度も禁煙しようとしたのに、
もう3年、吸っている
ライターは、Zippo
もう、ここまでくると筋金入りのニコチン中毒
タバコの銘柄は、彼の好きなタバコ
Zippoは、彼の形見
タバコが嫌いだった私が
ここまでタバコを吸うのは
みゆちゃんの言葉がきっかけ
「お兄ちゃんの臭いは、タバコだよね」
せっけんでもなく、シャンプーでもない
みゆちゃんと私の覚えてる、彼の臭い
3年前、3人で八景島に行った時も
迷子になったみゆちゃんと私が最初に行った場所、喫煙コーナー
どんだけタバコが好きなのと聞いたくらい
いつも、タバコを吸っていたイメージ
寝る前に、みゆちゃんが
「明日、公園いこうよ、お姉ちゃん」
私は、お仕事を休めるので快諾
私「どこの公園に行きたいの?」
みゆちゃん「んとね、交通公園」
私「自転車のりたいの?いいよ」
みゆちゃん「違うよ、あそこはタバコ吸えるんだよ」
私「タバコ?お姉ちゃんタバコ我慢できるよ?」
みゆちゃん「違うよ、お兄ちゃんがタバコ吸うとこにいるかもしれないもん」
大泣きしました
みゆちゃん「どうして泣いてるの?痛いの?」
私「なんでもないよ、明日公園行こうね」
こんなに彼を思うコがそばにいるのに
こんなに人を気遣うコに成長したのに
現実は、不条理で
それでも、明日は来る
明日が来れば来るほど
彼との思い出が遠くなる
みゆちゃんの頭の中はもしかしたら
私よりも、彼のことでいっぱいかもしれない
お風呂に入った時も
「今、6歳になるから、あと10年で私は結婚するんだよ」
「ママが、(16歳になったら結婚できるよ)って言ってたから」
「それまでは、お姉ちゃん待っててね」
「一緒じゃないと結婚できないんだからね?」
まっすぐな目で見つめられたら、
「うん、待ってるよ」
しか言えない
ずっとずっと、夜中まで彼の話ばかりだった
みゆちゃんになら、私は
身を引いてもいいくらいなのに
真実は、きっとずっと言えない
みゆちゃんが忘れてくれるまで
でも、きっと彼女は忘れないと思う
最近、漢字を読み書きできるようになったとお母さんから伺った
彼女が初めて覚えた漢字が、
彼の名前だった
ずっとずっと、忘れないなら
私も絶対忘れないから
みゆちゃん、
あなたは絶対、幸せになってね
私と同じには
絶対、ならないでね
また眠れず、ベランダで
タバコを吸ってます
このデジログへのコメント
ピュアやねぇ
イチゴちゃんにもそんな時があったんだろうね
コメントを書く