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フェイク
2006年10月02日 22:02
『30年間で26人!
26人だ!
文句もいわず 組織の為にオレが殺ってきた人数だ
散々苦労してきた
ソニーブラックがぶち込まれた時 みんな知らん振りだったが オレはヤツの家族 ヤツの女房 ヤツのオンナの面倒もみた
毎週200ドルが消えていった
それなのに 今 獲たモノがライオン一匹とは。。。
上等だぜ!
昔持ってた船が今もあったら アネットと二人で桟橋に向かい 船に乗り込み出発だ
東西南北どこでもいい
二度とこの土地には戻らねぇ
30年間こき使われてきた
道を散歩している犬でさえ 縄張りを持ってる
オレだってなんか持たなきゃ
もう 指図はたくさんだ』
「フェイク」(1997年アメリカ映画)
監督:マイク・ニューウェル
出演:アル・パチーノ ジョニー・デップ マイケル・マドセン ブルーノ・カービー ジェームズ・ルッソ アン・へッシュ
1978年ブルックリン
FBI潜入捜査官ジョー・ピストーネ(ジョニー・デップ)
偽装名ドニー・ブラスコ
マフィアの一員レフティ(アル・パチーノ)に接触し 組織の潜入に成功する
血の抗争に身を投じたジョーは 生命の危険と背中合わせのスリル
そして レフティとの友情。。。
マフィアの壮絶な世界が ジョーの目を通して赤裸々に描きだされていく
初めからマフィアのファミリーを裏切るべく潜入した捜査官が 組織内から信頼され その信頼に応えようとし始めるが。。。
実在したFBI囮捜査官ドニー・ブラスコの手記の映画化です
この囮捜査がきっかけでニューヨークのボナーノファミリーが壊滅したとか
ちなみに日本では落合信彦氏が翻訳して出版されていた。。。と思います(ウル覚え)
そんな原作との比較や背景は抜きにして感想書きます(だって知らないから。。。)
初めて「フェイク」を観た後 アタクシはアルを見失っておりました
“ザ・ギャング”ことアル・パチーノ
それまで数々のギャング像を演じてきたけれど ここまで“アル・パチーノ”という存在を忘れさせられたのは衝撃!!
この作品のアルは完全にレフティになっていた!!
恐らく組織の中では1、2の年長者なのに 組織の出世街道から外され うだつの上がらないチンピラ生活を余儀なくし 組織の掟とマフィアとしての矜持の間で自滅していく様が なんとも美しいのです
囮捜査官ジョー扮するドニーの度胸を買い 弟分として可愛がり そして若いドニーに再び人生を賭けようとするんです
騙されているとも知らずに。。。
ちょっとズルくて 自己中だけれど 同棲している彼女とヤク中の息子を大事に想い 情に熱いレフティ
とても人間味溢れるキャラで 口は悪いんだけれど その一言一言に重みを感じます
レフティの人柄とドニーに対する想いで 当のジョー自身は FBI捜査官としてドニー・ブラスコを演じているのか チンピラヤクザとしてドニー・ブラスコがFBIに協力しているのかわからなくなってくる過程も面白い!
大体 アルと競演する若手俳優って アルの引き立て役みたいになってしまうんだよね
ストーリー、キャラ云々じゃなく アルの存在感が余りにも大きすぎるが故に。。。
辛うじて この作品のデップはアルと対等に渡り合っていたと思います
でも この作品の中心になるのはアルの悲壮感溢れる演技でしょー!
断片的なエピソード 何気ない言葉が とても心にズシっとくるんだよね。。。
ちなみに アタクシが一番印象に残るのが マイアミで自分のナイトクラブを持とうとしたレフティ
地元を仕切る大物と 船で接待するシーン
しかし ドニーの思わぬ行為もあって 希望と夢が見事に打ち砕かれてしまう
100ドル札入りの絵葉書を一人 賑わうパーティーを尻目に破り捨てた瞬間が。。。。。。
ココは何度観ても切なく苦しいねぇ。。。。。。
ココを観る度にジョニー・デップがキライになります
なぁんてね(笑)
他にもさりげなく切ないシーンあります
巷でよくいう『泣ける映画』とはちょっと違く 観終わった後 ジワリジワリと余韻が残る上質のマフィア映画だと思います
コレは自信をもっておススメですワ!
アルのラストの台詞がカッコいい!!
あんなカッコ悪く情けないチンピラなんだけれどアルが演じるとカッコよくなってしまう辺り アルは素晴しい!!
再DVD化希望!!
このデジログへのコメント
ゴッドファーザーでしか知らなかったアルを「リクルート」で見て、ショックを受けた事あり。光陰矢の如し。
ノビーこと落合信彦氏の「マフィアをはめた男」読みましたよ~原作はジョセフ・ピストーネ!面白かった~☆
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