フランスへ行くまで

2005年、8月29日、夏最終日、経験をしたことのない、めまいで、私は救急車で、パトカーもその時は来て教室の鍵を壊して入ってきて、救急救命センターに搬送された。自営だからね、社長だからね。リストラもなければ定年もない。朝10時から蕎麦屋でビールを飲んでいても誰からも叱られなかった。でもその陰では一日も休んだこともなかったし、資金繰りで夜中飛び起きたこともある。心身ともに疲労していたんだね体が動かないなんて初めての経験だった救急救命病棟でし尿瓶だよ。看護師さんに手伝ってもらってね。症状も脳梗塞の疑いで嘔吐しているのにCTスキャナーでぐるぐる回された。この体験は人生観を徹底的に変えた。その後3回入院して、その他の日々はただひたすら東海道を歩いた。
2回目の入院は帯状疱疹で目が見えなくなって、3回目は、3回目はなんか入院したかった。病名なんてすぐつけられるほど、その時の体は弱まっていた。