【お題日記】昔付き合った異性との出会い方

私にも忘れられない女性がいる。彼女とはもう何の縁もなくなってしまったが、大阪の大学で中国語を教えていると聴く。

　いつか彼女と大学の学会の場で会うことがあるかもしれない。でも私は紳士として振る舞い。彼女に余計な心配をかけないようにしたい。

　彼女と別れてから、彼女の良かった部分や、優れた部分を思い起こしてみて、私は大変な存在を失ったのだと思う。

　しかし、私も大人。彼女と再会する場があったとしても、大人として凜と接したい。未練がましくなく、元気に接したいと思う。

　彼女も私を失って大きな損失を得たことだし、いまさら昔のことを掘り返すのではなく、いまの学者としてのお互いの立場を尊重し尊敬できる相手として接したい。

　漱石の言葉に「流れに竿さす」という言葉があるが、再会したときもお互いの学問の成功を応援する立場にたちたい。

　それが大人としてかつて愛した女性への接し方だと思うから。

　いつまでも過去に拘束されないで将来へ向けて建設的に生きて行きたいと思う。

　新たな幸せを求めて、愛と創造の日々を送りたい。天気のいい日にお弁当を作ってハイキングに行くようなそういった幸せ。それは大きなものでなくてもいい。

　中国の古典にあるように小確幸・小さくても確かな幸せというものを求めて生きて行きたいと思う。