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「日輪の遺産」レビュー☆

2011年08月17日 23:27

「日輪の遺産」レビュー☆

堺雅人主演他。いつか、この国が生まれ変わるために―。終戦間際の1945年(昭和20年8月10日、3人の軍人たちにある密命が下される。「マッカーサーから奪取した900億円(現在の貨幣価値で約200兆円)もの財宝を、秘密裡に陸軍工場へ移送し隠匿せよ―。」その財宝は、敗戦を悟った軍上層部祖国復興を託した軍資金であった。任務を遂行する3人の前に、20名の少女たちが招集される。御国のため、それとは知らずに財宝隠しに加担する少女彼女らを引率する教師(ユースケサンタマリア)。任務の終わりが見えた頃、上層部彼女らに非情きわまる命令を下す。そのとき真柴(堺雅人)ら3人の軍人が取った行動とは?果たして少女達の運命は?太平洋戦争開戦から70年。日本人としての矜持を改めて見つめ直す、スケール感溢れる感動作が誕生。

8/10点!!今作は、監督・佐々部清×脚本・青島武という、私の大好きなお二人のゴールデン・タッグです(*^_^*) 私は、佐々部監督の作品が、特に好きです。戦争ものなのだけれど、その中心では無くて、日常の中の戦争を、浮き彫りに描き、身近に感情移入出来るところが好きです。今作は、浅田次郎色が、特に強い作品だったように感じます。少女たちの、純粋であるがゆえに強い想いに、心を打たれ、涙しました。特に、ラストに至るまで、想いを封じ込めていた久枝(森迫永依)の胸の内を思うと、戦争で生き残った者の心の生き様みたいなものを、改めて観せられたようで、涙が止まりませんでした。佐々部監督は、いつも新しい視点で、戦争というものを教えてくれるので、ハッとさせられる事が多いですし、毎回、静かに深く、戦争について考えさせられます。原作者の浅田さんを始め、監督、脚本の青島さんまで、戦争を知らない世代であるのに、ここまで胸に迫る作品を造り出す事には、感服しきりです(*^_^*) 真柴、小泉福士誠治)、望月(中村獅童)、野口ユースケサンタマリア)の、立場やキャラクターなども、とても良くて、昭和20年8月という年を、彼らのおかげで、より近く、リアルに感じる事が出来ました(o^-')b復興や、日本の未来のために、自分に何が出来るか?という意味でも、今の日本に必要な作品です。2011年公開。

このデジログへのコメント

  • ユリ 2011年08月18日 17:51

    > くらきさん
    昨日は大変だったですね。会場でも上映前にセリフがちょっと流れちゃったりして、トラブルありでしたよ(>_<)

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