叶った夢、破れた夢２３／澤　穂希

１９７８年９月、府中生まれ３２歳
中学生の時に読売サッカークラブ・ベレーザに入団し13試合5得点を記録
１９９１年、１２歳で日本女子サッカーリーグデビュー
１９９３年１２月、第９回アジア女子選手権でのフィリピン戦で代表デビューし４得点
１９９６年アトランタオリンピックに出場
１９９９年帝京大学を中退し、アメリカWリーグのデンバー・ダイアモンズに移籍
２０００年アメリカ女子サッカーリーグ (WUSA)、アトランタ・ビートに移籍
２００４年、WUSA休止によりアメリカから帰国、日テレ・ベレーザに再入団
２００４年のアテネオリンピックで全試合フル出場
２０１１年７月１日、FIFA女子ワールドカップ・メキシコ戦で通算７６ゴール目を記録
釜本邦茂を超え、男女を通じての代表最多得点記録保持者となる
２０１１年７月１７日、2011FIFA女子ワールドカップ決勝アメリカ戦、延長後半12分に同点ゴールを決め、代表通算８０点目を記録
そして、今大会のＭＶＰ


これまで常に立ちはだかったのが、ドイツとアメリカでした。
前回のオリンピックでの悔しさ、そしてそのドイツに準々決勝で勝った。
決勝では今まで一度も勝てなかったアメリカにＰＫ戦で勝った。
嬉しいだろうな
澤さん、おめでとう

日本サッカー史上、二度と出ないであろう最高の選手です。



日本サッカーを話すとき、何時も出るのは１９６８年のメキシコオリンピックでの銅メダルでした。
今日からはそれに代わって、今回の2011FIFA女子ワールドカップになります。

こんなことが起こるのです。
この世の中には信じられないことが起こります。
２３回も戦い、一度も勝てなかった相手に世界最高の時と場所で勝つ。

天の時、地の利、そして人の輪。
この三つは昔から何かを成す時に必要とされる。
一つが欠けても事は成せないと言う。


なでしこジャパンがワールドカップを取りました。
地の利のあるドイツに負けても、アメリカには勝って欲しかった。
ここ２０年でこんなに嬉しいことはない。
奇跡でもなければ、神の仕業でもない。

だからこそ貴方、諦めないでやってやろうではないですか。

私の小説「恵理香」からの引用の言葉・・・
「今の科学では説明の出来ない事が起こる、と言うのは事実です。
神学者は楽でいい。神の仕業、と言えばいいのですから。
この世の中、時として神の仕業のような事が起きるのでしょう」



FIFA女子ワールドカップ成績
第１回１９９１年(中国)　グループリーグ最下位敗退
ブラジルX０－１、スウェーデンX０－８、アメリカX０－３

第２回１９９５年(スウェーデン)　ベスト８
ドイツX０－１、ブラジル○２－１、スウェーデンX０－２、アメリカX０－４

第３回１９９９年(アメリカ)　グループリーグ敗退
カナダ△１－１、ロシアX０－５、ノルウェーX０－４

第４回２００３年(アメリカ)　グループリーグ敗退
アルゼンチン○６－０、ドイツX０－３、カナダX１－３

第５回２００７年(中国)　グループリーグ敗退
イングランド△２－２、アルゼンチン○１－０、ドイツX０－２

第６回２０１１年(ドイツ)　優勝
予選　ニュージーランド○２－１、メキシコ○４－０、イングランドX０－２
決勝トーナメント
準々決勝　ドイツ○１－０
準決勝　スウェーデン○３－１
決勝　アメリカ○PK3-1



オリンピック成績
１９９６年(アトランタ)　グループリーグ敗退
ドイツX２－３、ブラジルX０－２、ノルウェーX０－４

２０００年(シドニー)　予選敗退
第３回女子世界選手権の成績により参加出来ず

２００４年(アテネ)　ベスト８
予選　スウェーデン○１－０、ナイジェリアX０－１
決勝トーナメント　アメリカX１－２

２００８年(北京)　４位
予選　ニュージーランド△２－２、アメリカX０－１、ノルウェー○５－１
決勝トーナメント　中国○２－０、アメリカX２－４
３位決定戦　ドイツＸ０－２



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