ちょっと良い話３

とても仲の良くない上司と部下がいたそうですが、その部下からある友人に相談があったようです。

「上司と気が合いません。いつもぶつかってばかりで職場に行くと思うだけで気が重くなります」。

そこで、その友人は気軽に「ウサギとタヌキのお話を知っていますか？」と聞き、ウサギとタヌキの仲が悪かったことを伝えました。

両者は、会えばいつでも、けんかになります。

物語の本質はここからです。原文をそのまま載せてみます。

ウサギは月に、タヌキをこらしめてほしいとお願いしましました。

月は言いました。

「わかった、とことんこらしめてあげよう。
だから、その前に1ヶ月間だけ、タヌキに優しくしてあげなさい」。

ウサギはこらしめてもらえるならばと、月に言われたように、その日から一所懸命タヌキに優しくしました。

優しくされたタヌキは喜んで、家で食事をしようと誘ってくれました。

そのうちに、２人はとても仲がよくなりました。

1ヵ月後、月がやってきて、タヌキをこらしめようとしたとき
ウサギは月に泣きながらやめてほしいとお願いしました。

それ以降、ウサギとタヌキはずっと仲良く暮らすことができました。

私たちはいつも相手を変えようと必死になりますがどんなに頑張っても相手を変えることは出来ません。

しかし、自分が変わればいとも簡単に相手も変わってくれるということを教えてくれるお話でした。