- 名前
- しあん
- 性別
- ♂
- 年齢
- 64歳
- 住所
- 愛知
- 自己紹介
- 音楽、映画、スポーツ、ドライブなどなど好きなこといっぱい 好奇心旺盛なことだけがとり...
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Tales of Planet Tecle 4
2010年02月22日 22:26
第一章 アファレスとウヴァルス
第一話 エノアとイツキス 3
エノアが生まれてから10年のときが経った
イツキスはもう19歳になっていたし
生まれたばかりだったエノアはもう10歳になっていた
アファレスは生まれてから5年でウヴァルスの10年分の成長をする
その後の5年は7~8年分、その後見た目の成長は徐々に遅くなっていき、20歳(20年目)前後からは見た目の成長は完全に止まってしまう
さらに年月が経つと、アファレスは自らの意思で見た目の年齢をコントロールできるようになるらしい
ただ、見た目は年寄りに見えても(実際に数百年も生きているのだから年寄りなのだろうけれども・・・)
アファレスはウヴァルスと比べて運動能力もずっと優れていたし、中にはもう500年以上生きているのに、見た目は25歳前後の若者にしか見えないアファレスもいるという噂だった
エノアはこの10年で見た目はイツキスとほとんど変わらないくらいにまで成長していた
「ねぇ、おにいちゃん?」
「どうした?エノア」
「あそこにある雲が虹色に光っているのはなぜ?」
「ああ、今日は彩雲が出ているんだね」
「彩雲?」
「そう、めったに見ることができないのだけれども
あれは確かに彩雲だね」
「エノアこんなのはじめて見たよ」
「僕も最後に見たのはもう何年も前だよ
あれは虹と同じで、アテナの光が水蒸気を通って雲に反射してできるんだ」
「ふ~ん・・・よくわかんないや・・・」
「エノアもリリルの書いた本をよく読むと良いよ」
そう言ってイツキスはエノアを連れてリリルの家に向かった
リリルが街を去って10年
街の人たちの記憶さえも消してリリルは旅立っていった
ただ、イツキスの家族だけは彼に関する記憶を失わなかったし
リリルの住んでいた家もイツキスとエノアのためにそのまま残して行ってくれた
だからこの10年間というものイツキスはずっとリリルの家に行き
リリルの書き記した本を隅から隅まで読むことができた
そして、エノアが自分のことは自分でちゃんとできるようになる頃には
イツキスと一緒にリリルの家に行き、イツキスはエノアに街の歴史の話や
この国のこと、テクル星のことなどを少しずつ読んで聞かせることができた
この星に住む人たちは一度見聞きしたことを忘れることはない
自分の意思で記憶から削除することはあっても
自分にとって必要だと判断したことに関しては絶対と言っていいほど忘れたりはしない
アファレスにいたってはその記憶を数百年分蓄積している
ただ覚えているだけのアファレスもいれば、
リリルのようにその記憶や経験を基にしてさまざまな研究を続けるものもあった
そしてエノアはただ記憶するだけではなく、
その記憶や経験からさまざまなことを予測する能力に長けているようだった
空の雲の様子から雨が降ることを予測するだけではなく、
その雨の降る量を予測して、ため池の水門の調整をすることもあった
そんなある日、家族で食事をしたあと両親から話があるというので、イツキスとエノアはそれぞれの食器を片付け終わってテーブルについた
そして・・・
つづく・・・
*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。. .。.:*・゚゚・
やっと話が動き始めそうです(^○^)
さて、ここだけで公開してきた「テクル星の物語」ですが、ここを知らない人から読みたいと言うリクエストがあった(ウソじゃないからねっ!w)ので、先日FC2ブログに登録し、そこで公開していくことにしました
ここに公開しているものから少し修正したものを公開しています
好みは別にして、より読みやすく(わかりやすく)したいという気持ちがあって、少しだけ手を加えています
興味のある方は、
http://cyan00aeef.blog48.fc2.com/
↑こちらへどうぞっ!(^○^)
音楽はあれから何も変わっていません
とりあえず、当分このままですw
https://www.youtube.com/watch?v=HsDORDYBcwA
このデジログへのコメント
> 美空さん
自然が豊かで、住んでいる人々はその自然を敬い、共に活かし合う世界
狭い部屋の中でネットから得られる情報だけを糧に生きている僕とは真逆です(>_<)
僕の希望の星なんですよ(^-^)
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