スピード違反

日頃混雑する時間帯に極力車を運転しないように努めているし、ラジオをよく聴いているとどのあたりが渋滞しているか分かり、たまに週末、そのあたりを通過しても軽い渋滞があったりしてそれでも少しいらつくのだからそこから週日の道路の様子が思いやられて何キロものろのろ動いたり止まったりするのを想像して恐ろしいぐらいうんざりする。　

そろそろ子供達の中学高校も夏休み前でもあるし、どこもスポーツチームがキャンプを兼ねて週末に二晩ほどそれぞれテント持込で男女合わせて数百人単位の昼は親善試合、夜はディスコの大会を開くのだが、それに漏れずうちの２人もそれぞれ別のホッケーの遠征キャンプに出かけた。　１５を越せばやっと親達の送り迎いの負担も軽くなるのだけれどそれぞれ主催地まで分担して子供達を運ばねばならない。　息子は２００ｋｍほど離れたところ、そこは私の第二の故郷に近いところであるのだから車で往復するにしても苦にならないが燃料費、時間を考慮すると何人かのグループで切符を買って電車で出かけるほうが割安に上がるので金曜日の午後、学校も早く終わりすぐに家人が２，３人の若者を乗せて集合場所の駅まで送り出した。

そのかわり私が娘とそのチームの何人かをロッテルダムの南、ここから６０ｋｍほど離れた町の主催クラブまで運ぶこととなった。　自分の街を出るのが５時半、なるほど金曜日の夕方、１１時ごろまで明るい５時半は世間の人たちの帰宅の時間、日頃何ということもない信号でもう１０分待たされるのだからたまらない。　高速に入ってデルフトからロッテルダムに向かうあたり日曜でも時々停滞することがあるのだから、この時間１０ｍ走ってはブレーキ、のろのろ、停止、またちょっと進んでは、、、、という具合だ。　娘達を送り届けて、付き添いの親、コーチが自分で持ち込んだ大きなテントを張るのを手伝った。　その中で１３人の娘達が二晩寝泊りする。　

このチーム、１５、６になる娘達だがもう半年以上見ない間に驚くほど少女から娘に変わっている。　実際、出発する前、クラブの待ち合わせ場所には娘達のボーイフレンドたちが２，３人いてその娘達とそれぞれ暫しの別れを惜しんで抱き合い熱烈なキスを交わしているのだからこれも驚きだ。　つい去年まではぼちぼち胸も膨らみ始め丸みが出てきたかと思ったぐらいだったのがもう蕾が開き始めて早いのは咲き始めている。

昨日まで寒い日が続いていたが気圧配置がやっとまともに戻り始めているのか今日また久しぶりにカークーラーを入れて走るほどだった。　７時を廻って復路を走るともう渋滞は全くなく快適なドライブに戻っており往路の半分以下の時間で帰宅した。

そこでうちに戻ってみるとポストに見慣れた法務局からの封筒が覗いている。　やれやれまたスピード違反か、今度はどこかとみると一ヶ月ほど前のジャズ・クラブからの帰り、夜中、１時７分とある。　７０ｋｍのところ８３ｋｍで走ったらしい。　高速では１００ｋｍのところ１３０ｋｍで走ってもネズミ捕りにかかったことがないものの車通りのない静かな車道でこれだ。　今まで同じパターンであちこちで何回もネズミ捕りカメラにひっかかったことか。　これで３６ユーロ、約５０００円、今年になって４回目である。　安全には気をつけているしどことも静かな道路であったので罪悪感はない、ただ金が惜しいというだけだ。　これでジャズのＣＤが２枚は買えたのに、というぐらいだ。