- 名前
- ココペリ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 50歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 都内のマンションに独り暮らしの男性会社員です。何でも話しあえるようなメル友になれたら...
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こっそり連載♪
2005年06月10日 23:37
【ココペリ家の七不思議】
<第四話> ~妖怪アメフラシ~
僕が子供の頃はウルトラマンやガメラなどの怪獣ものや怪奇ものが盛んにテレビで放映されていた。初代TV版ゲゲゲの鬼太郎も何度か再放送されていたが、現代版よりもずっと暗い感じで唄も映像もすごく怖かった覚えがある。
その当時、我が家には白黒のテレビがまだあり、そしてこれまた今では見ない家具調カラーテレビがもう一台あった。洗濯機だってその頃は2槽式が最新式で、遠い記憶のどこかに脱水用の絞りハンドル付きの洗濯機も我が家でみた気がする。そしてその洗濯機もまだ外に設置する家庭が多く、ココペリ家のそれも居間とつながる庭先にあって、その上にはよくあるプラスチック製の波板で出来た大きなひさしがあった。
雨の日なんかはその波板のひさしやトタンで出来た屋根にパラパラと雨粒のあたる音がして、それが色んな音と重なって心地よいメロディを奏でていた。お世辞にも立派な家とは言えず、真っ黒クロスケなんかも出てきそうな家だったけれど、今よりずっと雨を身近に感じ、雨の日も楽しむことが出来たと思う。
ある日のこと・・・母が家にいるとそのひさしがパラパラとなる音がした。「あら?雨が降ってきたわ。」と母が慌てて洗濯物を取り込もうと庭に駆け出して行くと、外は全くの快晴だった。ただ、ひさしの周りの地面だけはしっとりと濡れている。「変ねぇ・・・通り雨かしら?でもお隣の家に雨が降らなくて、うちだけに雨が降るなんてことがあるのかしら?」とその日は不思議に思った母だったそうだ。
そんな不思議なことが2・3日ほど続いた週の日曜日、今度は母が洗濯物を干しているときに、背後でまた例のひさしがパラパラとなる音がした。ハッと振り返った母は、そこでとうとう信じられない光景を目の当たりにした。それはケケケッと顔に薄ら笑いを浮かべ不敵な面構えをした「妖怪アメフラシ」・・・もとい・・・なんと二階の窓からチンチン出してひさしにオシッコをしている・・・おバカな次男の姿であったぁ!!!!
その日、遅く起きてきた僕だが、台所ではすごく不機嫌な顔で食事の用意をしている母と、居間で寝そべりながらお尻だけを痛そうに持ち上げて泣いている次男の姿があったのを憶えている。傍らには何故だか折れたプラスチックの定規が転がっていた・・・
このデジログへのコメント
オイッス♪( ̄▽ ̄)ノ" おかえりだね。まゆ。コメントありがとう!笑ってくれたら嬉しいよ。
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