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ワイン格闘記

2006年04月08日 01:00

最初に言い訳しておきます。

私は、本当に馬鹿です。
その上、たまに、突発性なボケが発生するので、普段の馬鹿さに拍車が掛かって、とんでもない勢いになります。

昨日も、そんな出来事がありました。

始まりは、一本のワイン

コンビニで、お勧め品として目立つ位置にディスプレイされていたので、つい買ってしまいました。
甘口だということなので、ワインが苦手な私にも飲めそうだったのです。
この何気ない行動が、この後始まる、怒涛のような一連の出来事の引き金になろうとは。

私は家に帰り、早速買ってきたワインを開けようとして驚きました。

ワインの口に何かが詰まっている。

といっても、単なるコルク栓なんですが、実は私、コルク栓入りのワインなんて初めて見ました。

今まで買ったことのあるワインは、金属製のふたになっていて、ちょっとひねれば、すぐに開くものばかりだったのです。

私にとって、コルク栓つきのワインは、なぜか非常に高級品イメージがありました。

例えるなら、バスローブを着て、膝にはペルシャ猫、グラス片手に夜景を見下ろすぐらいの高級感を兼ね備えており、自分とは完全に無関係の存在だと思っていたのです。

そのワインが、今目の前にある。

私は、完全に動揺しました。

動揺しながらも、まずは、パソコンで「ワインの開け方」を検索してみました。

どうやら、コルクを開けるには、「コルクスクリュー」なるものが必要らしい。

スクリューという名称で何となくイメージは湧きました。

ああ、よくテレビで高そうなワインを開ける時に登場する、あの、クルクルした金属がついてる道具か。

でも、これは、テレビの中ではない、現実の出来事なのです。

当然家には、そんな洒落たものはありません。

しかも、私が思い浮かべたテレビ番組の中では、ワインを開けようとした芸能人が失敗して、コルク栓が粉々になっていたのです。

そんな難しいこと、私に出来るわけが無い。

あせった私は、とんでもない行動にでました。

取り敢えず、引き出しから缶切りを取り出すと、尖った部分をコルク栓に引っ掛けて、そのまま引き抜こうとしました。

なんで、取り敢えず缶切りが出てくるのか、自分でも分からないんですが、
何となく、蓋を開けるもの繋がりだったんだと思います。

当然無理だし、コルクがどんどん削れていきます。

次に私が考えたこと。

このままどんどんコルクを削っていって、穴が貫通すれば、取り敢えず、ワインが注げるのではないか。

気の遠くなるような話です。
雨垂れで、岩に穴を開けるぐらいの気の長さが必要です。

にも関わらず、私は、かなりの長時間格闘し、何とかそれも諦めることができました。

しかし、コルク栓に穴を開けるという考えは消えず、次に取り出したのがドライバー

我ながら、すごい。
まだワインを開けてすらいないのに、すでにベロンベロンに酔っているかのようなとんでもない行動です。

ドライバーコルク栓を貫通しましたが、注ぐには穴が小さかったので、今度はそれを、さいばしで広げようとしました。

すると、突き刺したさいばしが抜けなくなってしまいました。

それを無理に引き抜こうとしたところ、ボキっと折れました。

しょうがないので、またドライバーを突き刺し、さいばしの刺さった穴を広げようとしたところ、今度は、ドライバーが抜けなくなりました。

そして、それを無理やり引っ張ると、今度は、ドライバーの柄が、すぽっと取れました。

穴を開けようと頑張っている最中に、文字通り、見事に墓穴を掘りました。

いっそのこと、私も、その穴に埋まって、一生出てきたくないぐらい恥ずかしい

でも、取り敢えず、私の目の前に残されているものは、
さいばしとドライバーの刺さったコルク栓。

最早、取り返しの付かないところまで来てしまいました。

いっそのこと、ワインごと捨てようかとも思ったのですが、
これ、一体、何のゴミとして分別すればいいんだろう。

その時、初めてまともな考えが浮かびました。

いくら、コルクスクリューワインを開けるのが難しいからといったって、一応正攻法なんだから、一番簡単にコルク栓を抜く方法は、あれなんじゃないだろうか。
少なくとも、今私がしている無駄な努力以上に苦労することなんて無いのは、間違いないだろう。

気づくのが遅すぎました。

こんなにいろんなものが突き刺さったコルク栓を抜くのは、普通以上に難易度が高いはずです。

時刻はすでに0時を回っていました。

明日、コルクスクリューを買うことにして寝ようと思ったんですが、ワインのことが気になって寝れそうにありません。

ショップ99が24時間営業をしていることを思い出し、私は、自転車で飛び出しました。

もし、そこで買ったものでワインが開かなくても、99円だと思えば、諦めがつきます。

ショップ99の店内には、「ワインオープナー」というものがありました。

コルクスクリューよりもいろいろな部品がついていて、開けやすそうな感じ。

正に地獄に仏です。

「何で私は、真夜中にこんなものを買っているのだろう。」

そんな疑問を何とか打ち消しながら、家に帰りました。

早速、問題のワインワインオープナーを使ってみました。

一回目、さすがに、少しつっかえてコルクが砕けてしまいましたが、
二回目で、いとも簡単に栓は抜けました。

普通のコルク栓どころか、さいばしとドライバーの刺さったコルク栓だって、
こ~んなに簡単に抜けるんです。
このワインオープナーが、今なら、たったの99円。

まぁ、安い!
テレフォンショッピングばりのリアクションをしたい気分になりました。

でも、こんなに簡単だったなら、何で最初から普通に開けなかったんだろうか。
ふと我に返る瞬間でした。

ちなみに、ワインの味は、赤ワインのわりに甘くておいしかったですが、そんなことがどうでもよくなるほど、昨日の自分の行動が恥ずかしいです。
本当は、ログに書くのも躊躇うほどなんですが、ここで書かなければ本当に、単なる無駄な苦労になってしまうと思ったので、ネタとして活用してみました。




はるさん
そうですよね。
親から見れば、何歳になっても、子供なんだって分かってるんですが、
やっぱり申し訳ない気がして。
でも、そうやって後ろ向きに考えるのは良くないですよね。
これからは、「申し訳ない」じゃなくて「ありがたい」って感謝するようにしたいです。

児玉さん
全然怒らないよ。
泣くのは弱くて悪いことだとばかり思っていたのですが、
そう言われて、少しは、自分を肯定できそうになりました。
確かに、泣くことって、いい面もありますよね。
感情を発散することでストレス解消になるし。
だから、それができないとなると、気持ちの行き場が無くて辛いですよね。
あんまり、一人で抱え込まないようにね。

ターボさん
そっか、ターボさんもいろいろと頑張ってるんですね。
どう生きるにしても、迷ったり悩んだりするものなんだなぁ。
本検は、合格点高いですよね。
私は、運転の方が全然駄目で補習ばかりだったので、その合間に教本を死ぬほど読んでいました。
なので、学科の方は大丈夫だったけど、いまだに車が怖いです(笑)

jb65さん
今度は分かりました。
でも、“海に開いた穴を埋める”みたいで、きりがないんですよ。
この際、“部屋をカラフルに塗って”みようかな。
「Fixing ahole」の歌詞、改めて見てみましたが、何か深いを通り越して、意味不明(笑)

takaさん
いやいやいや、ご教授だなんてとんでもない。適当なこと言っただけですから(笑)
私なんて、まだまだ若輩者です。
でも、私のログの言葉を気に入っていただいた上に、本当に使ってもらえるなんて、まさに万感胸に迫る思いです(笑)
私のより面白くなってましたよ。
あと、毎回そんなに褒めてもらえると、なんだか、裏がありそうな。
もしや、私を再び喫煙の道に引きずり込むのが目的ですか?(笑)

このデジログへのコメント

  • かりえもん 2006年04月08日 05:13

    僕も昔同じ事やりました(笑)コルクが粉々になって…茶こしでこして…皆一度は経験するのかな?

  • むくろじゅ 2006年04月08日 05:21

    笑えない状況続きの私が、見事に笑かされてしまいました。久しぶりに笑ったよ。ありがとう。

  • jb65 2006年04月08日 08:40

    ビートルズの歌詞にはワインもコルクも出てこないね(笑) 今回は穴をあけて、穴を塞いで…

  • はー 2006年04月08日 23:40

    トライ&エラー!そうやって成長するもんやろな♪失敗から学べ!やわ♪
    失敗なんて誰でもしてまっせ~!

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