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窓ガラスを壊すには、年を取りすぎた
2006年03月23日 22:48
数日前、卒業式がありました。
詳しい日にちを書くと、大学がばれそうなので、やめておきます。
しかしね、尾崎豊の「卒業」じゃないけれど、
“卒業していったい何が変わるというのか。”って感じです。
あの曲みたいに、攻撃的な意味で言ってるわけじゃなくて、
純粋な事実としてそういう状況です。
むしろ、状況は卒業によって悪化します。
これまでの私の身分は、「学生」ということで、
一応の体裁は保っていました。
それが、就職活動する気力もなかったものだから、一気に無職。
これからバイトが決まったとしても、
フリーターと言えるほど稼ぐ元気もありません。
この状況で卒業式に出て、お祝いムードに混ざれる訳もない。
なにより、卒業式の定番の、着物だの袴だの、
あんなものレンタルするお金なんて出せる状況じゃないんですよ。
そんなお金があったら、少しでも生活費の足しにしたいです。
ああ、パーティーに着ていく服がないなんて、私、シンデレラ?
継母も、意地悪な姉もいませんけど。
むしろ、私のせいで、善良な両親が、
多大な苦労(主に経済面)を強いられてますけど。
今の私が卒業式にでたら、ある意味、すごく泣ける気がします。
就職できないし、未来もないし、着物をレンタルするお金もないしで、
他の卒業生の五千倍ぐらいは号泣する自信があります。
中国の葬式には、悲しみを盛り上げるために泣く、「泣き女」という商売があるんですが、
それのように、私の涙で、卒業式の感涙ムードを盛り上げてしまうかもしれません。
泣いてる理由は、未来への希望あふれる卒業生達と、正反対ですけどね。
まぁ、冗談はさておき、
そんな状況なんで、私は、卒業式に出席するつもりなんてありませんでした。
うちの大学は、卒業式と卒業証書授与式に分かれているんですけど、
その両方が終わったら、事務室に証書だけでも取りに行こうと思って、
卒業式の間は、ずっと家にいたんです。
なのに、なぜか、卒業式が終わって、卒業証書授与式が始まると、
家にいても、何となく落ち着かない。
「どうせ、証書をもらいに行く手間は一緒なんだから、
今行って、授与式の最中にもらいたい。」という気分になってきたんです。
「まぁ、授与式は、卒業式と分かれてるぐらいだし、
会場も普通の小教室だし、
大して改まったものじゃないだろう。」と思って、
普通にトレーナーとジーパンで出かけました。
馬鹿です。
せめてリクルートスーツにすれば良かったと、今なら思えるんですが、
すでに、大分遅刻だったので、準備する余裕がなかったんです。
あんまり目立つと嫌なので、一応、上に黒のコートを羽織って行きました。
会場に着いた時点で、すでに後悔しました。
当たり前だけど、皆、着物もしくはスーツです。
あと、卒業証書授与は、予想外に改まった形式で、一人一人、名前を呼ばれて、渡されていくようでした。
しかも、私すごい遅刻だし。
帰ろうかと思ったんですが、
指定された私の座席が一番後ろで、遅刻もあんまり目立たなさそうだし、
名前もまだ呼ばれていないようだったので、つい入ってしまいました。
やたら、カジュアルな格好をした私の馬鹿。
黒のコートを着てるから、少しはマシなものの、
これじゃあ、会場内で、コートが脱げません。
にも拘らず、会場内の室温が、やたらと高いです。
その時の私は、
遅刻、カジュアル、すっぴん、暑い、と
正に四重苦でした。
しかし、その四重苦をまるで気にしていないかのように、
そ知らぬ顔で座り続けました。
障害を乗り越える人間の生き様を皆の目に焼き付けてしまいました。
ついに私の名前が呼ばれました。
呼ばれて、小走りで走った時、
静かな教室の中、
コートのポケットに突っ込んでおいた鍵が、
私の歩調に合わせて、チャリチャリと鳴り響きました。
ああ、四重苦が、五重苦に。
自分のガサツさだけが、ひたすら恨めしい。
証書が読み上げられます。
「卒業証書。○○(名前)。1981年○月×日生まれ。」
ええっ!生年月日読み上げられるの!?
これじゃあ、私が留年したのバレバレじゃん。
それは別にいいんだけど、
他の卒業生と、二歳年齢差があるという、この微妙さが嫌ですよ。
何ていうか、「友達以上恋人未満」の微妙さぐらい嫌です。
いっそのこと、二十歳ぐらい年上だったら、逆に気にならないんでしょうけど。
まぁでも、これぐらいなら、五重苦が六重苦になるほどのハプニングじゃありません。
何とか無事に家に帰り着き、
コートを脱いで気づきました。
ズボンのチャック、思いっきり開いてる。
私、この失敗よくやるんですけど、
いくら急いでいたとはいえ、何で今日この日にやってしまったんだろう。
会場でコート脱がなくて、本当に良かった。
実は六重苦だった自分を忘れたい気持ちで、
胸がいっぱいの卒業式でした。
※授与式という正式な場に、ふさわしくない格好と態度で参加して、本当に申し訳なかったと思ってます。
でも、ジョンレノンファンの私としては、思うんです。
暴力を用いない平和な手段で、
「式には正装」という既成の概念をぶち壊した自分が、
少しだけ、ロックンロールだったんではないかと。
いえ、嘘です。調子に乗りすぎました。
★
はるさん
オチまでちゃんと読んでくれてありがとう。
流石大阪人(笑)
厚底、去年、まだ売ってたとは驚きです。
私と同じ用途での需要が、他にもあったりして。
っとろさん
いつも読んでくれてありがとう。
伝統工芸の盛んな京都なら、高下駄も手に入りそうな気がしてきました。
ただ、そんなくだらない用途に使われちゃ、職人さんも泣くだろうな(笑)
児玉さん
大丈夫です。愛はちゃんと伝わってますよー。
それで嬉しくなったので、つい、ああいう冗談を返してしまいました。
すみません、私の言い方って分かりにくいですね。
菩提樹の下で、悟りを開くまで修行してきます。
takaさん
厚底サンダルって、私が書くまでもなく、
存在自体がそもそも笑える気がします。
「万感胸に迫る思い」は、私も好きです。
演説に出てきそうな大げさな感じで。
でも、正確な表現が思い出せず、わざわざ辞書引いて書きました(笑)
みつおさん
ありがとう。
私も昔は、背が低いのって可愛いと、自分でも思ってました(笑)
ただ、何ていうか、その可愛さを打ち消すぐらい、
自分のルックスが悲惨なことに気づいてね。
なので、残念ながら萌えないと思います(笑)
このデジログへのコメント
ズボンのチャック・・女の人たま~~にいますけど教える訳にもいかずうろたえてしまいます・・
おひさしぶり^^ 卒業式に出ただけでもいい思いでじゃん。でも、格好が心残りだよね?
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