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オリバー・ツイスト
2006年03月06日 20:37
結局のところ 魅力ってヴィジュアルよりも知性や優しさ 人間性なんだね
オリバーくん(バーニー・クラーク)はビジュアル的に とっても可愛かった
透き通るような 一点の曇りもないような瞳をしていた
見るからに美少年
きっと 見つめられたら 行き場を忘れたかのように 魅入ってしまうかも
混沌と漂う悪に 運命に 翻弄されながらも ただただ 飲み込まれないようにと 彼は生きていた
確かに純粋
悩みや苦しみを和らげてしまうような雰囲気さえある
ワタシには彼の行動は謎謎だらけだった
イマイチ読めないんだよ
七日間歩き通してまで大都会ロンドンに行った事でさえも
しかし こたえは単純
ただ しあわせを求めていただけなんだよね
どうせ 満足なんて 古代人の壁画のように その人のものだから
でも しあわせを手にしたところで 彼の心は晴れなかったような気がする
泥棒で日々を暮らしている少年達 身を置かせてくれたフェイギン(ベン・キングズレー)の末路を 彼は一生 忘れない
たとえ 当人達が死んだり 過去を脱出できたとしても オリバーくんは「想い」をずっと覚えている
馬車の中でブラウンロー氏(エドワード・ハードウィック)が彼を抱きしめたのは そんな純粋さと優しさを貫き通してきた彼だからこそ持っている 哀しい性質を感じ取ったからだと思ったよ
9歳の彼のこころはまるでガラス玉
瞳とは裏腹に 瑕がたくさん付いているけれど 鈍く淡い光を発している
これからも 瑕は付いていくだろうけれど そのたびに 輝き方は変わり 変化を遂げていくと思う
なんの瑕もないガラス玉もとても綺麗だけれど 大きな一撃をうければ 途端に割れてしまう
瑕がついたガラス玉だけれど 彼が得ているものは決して瑕だけじゃない
「オリバー・ツイスト」(2005年フランス・イギリス・チェコ映画)
監督:ロマン・ポランスキー
原作:チャールズ・ディケンズ
19世紀 英国
養育院で育った孤児オリバー・ツイストが幾多の困難、不運に見舞われ、行き場を失った末、ロンドンに行く事を決意する
瀕死の状態で辿り着いた大都会ロンドン
そこでオリバーを助けた少年が、シルクハットをかぶり大人のような身なりをしたアートフル・ドジャー(ハリー・イーデン)
ドジャーはオリバーに掠め取ったパンを与え、泊まれるところがあると言って、オリバーをバックストリートにある家へ連れて行った
家の主フェイギンはおどけた身振りでオリバーを歓迎し、賑やかな夕食の席にオリバーを招く
こうしてオリバーのロンドンでの生活が始まる
ポランスキー監督の「戦場のピアニスト」を観に行った時、一昔前のバラエティー番組「電波少年」の某企画を思い出してしまい、周りはすすり泣いていたが、ワタシは泣けなかった。。。
変な場所をねぐらにしたり、髭面でボロボロになって段々乞食みたいになってゆくあたりそっくりじゃないですかぁ!!??
笑えるハナシじゃないんですけれど、「電波少年」の某企画がアタマから離れず、ワタシは映画館で笑いをずっと堪えてました。。。
そんな思い出のあるポランスキー作品
今回はマジメに観れましたー☆
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