カレーは幻

最近、忙しくて、ログを書けませんでした。
一週間あいてしまった…。すみません。


登山をしていて遭難すると、幻を見ることがあるそうだ。
誰もいないのに、助けに来る人が見えたり…。
石が食糧に見えてしまったり…。

極限状態になると、錯覚が起こるらしい。



友達(同僚)は、忙しくて、必死に仕事をしていた。
昨日から、ずっと徹夜で仕事をしている。

今日の夕方、友達(同僚)が真面目な顔をして訊いてきた。
「なあ、俺さあ、カレー食べたっけ？」

「はい？？？」
夕方に突然、そんなことを聞かれても、困る。
俺は、友達が何を食べているのかなんて知らない。

友達は、ずっと徹夜で仕事をしていたのだ。
お腹が空いて、カレーライスが食べたくなったのかと思った。

「カレーライスが食べたいの？買ってこようか？」
と俺は言った。

「いや、食べたくない…」
と友達は言う。

「はい？？？」
だったら、何が言いたい？
俺の頭は？？？だ。

友達は大丈夫か？
疲れすぎて、頭が混乱し、インド人がカレーを作ってる幻でも、見えるのか？？？

ま、確かに、香港の実業家みたいな奴はいるが…。


「帰って、シャワーでも浴びてくれば？」
と俺は言った。

ひげも伸びてるし、シャワー浴びて、さっぱりしてくればいいと思った。

しかし、友達は、
「やっぱり、俺、カレー臭いか？」
とブツブツ言っている。

疲れすぎたからと言って、
なぜ、カレーの幻覚なのか？？？


少し心配になった。


友達はブツブツ言いながら、行ってしまった。
しばらくして、戻ってくると、
「帰ってから、もう一度来るから」
と言って、帰った。

俺は、大丈夫かな？と思ったが、
自分の仕事をしていた。

俺は、しばらくして、トイレに行きたくなったので、部屋を出た。

廊下で、女の子が、
「○○さん、大丈夫ですか？」
と言ってきた。友達のことだ。

「カレー、カレー、呪文のように唱えてたよ」
と俺は言った。

「本当ですか？悪いこと言っちゃったなあ。
髭も伸びてたし、汗臭かったから、
加齢臭でてますよ。て言っちゃったんですよね。。」

かなり、キツイこと言うなあ、
加齢臭なんて言わなくてもいいのにと思った。
でも、ひげが伸びて、臭かったから、しょうがないか…。


「いいんじゃない。シャワー浴びて、ひげ剃って戻ってくると思うよ。」
と俺は言った。

そっかあ、カレーは、加齢のことだったのかあ。。。