そうかなぁ、と思うこと。

最近ニュースや情報番組なんかでよく耳にする言葉。

社会がゆがんでいる。とか。壊れている。とか。

確かに恐ろしい、悲しい事件が頻発しているし、
世の中どうなっちゃったんだろう、と
思わざるを得ないことが起こっているのも事実。

最近の無差別殺傷事件に、雇用問題や、
格差社会というのが一因になっているというのも、
確かな事実。


でも、メディアがあんなとりあげ方をしたら、
皆が社会に対して、「諦め」を持ってしまう。


「負け組」って言葉。
冗談で言うのはアリだけど、真面目にこの言葉が使われる
としたら、すごく嫌いな言葉です。

もし、真剣に自分が「負け組」だと思っている人たちがいるなら、
メディアが「社会が壊れている」と堂々と言ってのけることは、
どうしようもない絶望感と、社会への諦めを与えるだけだと思うのです。


優しくない人はいないはずです。

もし、今、ものすごい大地震とか、災害とか、
もう政府でさえ全く機能しないような何かが起こったとしたら、

皆、肩書きも、地位も、なにも関係なく、
ただ人として、とにかくどうにかして生きていかなければ
ならないという状況になったら、

きっと、ものすごい力を発揮するのは、
私は、いつもは「負け組」だと思っているような人たちなんじゃないかと
想像します。


…あんまり追求しすぎると、ややこしい話ですが（笑）
共産党員でもないしｗ



私の母は前に大きな病気をして、今でも定期的に田舎から
東京の病院へ通っています。
今は東京に私がいるので、先日東京へ来た時は私の家に泊まりました。
母は昔から方向音痴。特に初めての土地にとても弱いです。
田舎に帰る日、私は仕事でどうしても付き添うことができず、
駅の乗り換えなど、ちゃんと分かるか心配していました。

でも、後で電話で聞いたら、

一度迷ったんだけど、その時ちょうど女の人が声をかけてくれて、
乗り換えの駅まで案内してくれたの。荷物も持ってくれたんだよ。

という話。

泣けてきました。


これだけでなく、街に出てみると、優しい人にたくさん出会います。

もっともっと、優しい気持ちになる話、ただの明るいニュースとはまた違う、
人に優しくしたいと思えるようになる話に触れる機会があっても
いいんじゃないかなぁ。

って、私が知らないだけだったりしてｗ


日本人は優しいと思います。
素晴らしい文化も日本の誇りです。

だから、諦めてしまうのはとても悲しい。


昔はギャグで言えた、「世知辛い世の中ですからねぇ」

今は、ちょっと諦めの香りがするぞ。


優しい気持ちは忘れずに、
優しさを感じ取れる気持ちも忘れずにいたいぞー。