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潜水服は蝶の夢を見る  だめだめ映画!

2008年02月16日 19:21

潜水服は蝶の夢を見る  だめだめ映画!

渋谷で見てきました。スペイン坂を走って登って午後7時半の上映のために7時にいったら、なんと一人しか観客は待っていません。その後もボツボツと集まるけど、とうとう30~40人ぐらいしか入っていなかったと思います。金曜の夜なのに!
 で、映画がこれまた期待はずれ!2007年カンヌ国際映画祭監督賞受賞をはじめあちこちで受賞しているけど、僕からするとこれは「だめ映画」です。
 映画の視点が左目しか動かなくなってしまった(脳幹の梗塞によります)男性で始まったかと思うと、とつぜん第三者(誰の視点だ?)になったり、主人公の幻想になったとおもうと家族の風景になったり。ありきたりの演出で、かつ編集がいいかげんです。リハビリの技師も2人登場させたことで逆にひとりひとりの役割をわからなくさせ、さらに瞬きによる文字を書き取る女性の存在も、はなはだ中途半端。子供を3人産んでくれた(妻とは言っていないが)セリーヌに、恋人とのコミュニケーションを仲介させるところなど、いいかなと思ったらこれも中途半端で終わり。ルルド聖母回想シーンも、まったく必要ないのでは?こんな、いいかげんな映画は久し振りです。
 うーん、皆、この映画のことをよく分かっているから、あまり見に来ないのかな?
 とにかく不満の残る映画でした。

 なお、パンフレットもロックト・イン症候群の説明で「脳底動脈」を「脳低動脈」としたり、いい加減な解説が目立ちます。

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