- 名前
- tarashi
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- 外見はまじめ。60歳代だけど禿げてませんよ。小柄だけど、体力あります。性格はのんびり...
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レンブラントの夜警
2008年02月12日 09:03
新宿高島屋のテアトル・タイムズスクエアで「レンブラントの夜警」を見てきました。
噂どおり、急傾斜の劇場で、しかも時間を間違えて3時間も早く券を購入したので席は真っ正面でした。
急傾斜なので、前の人の頭ははるか下にあって、ちっとも気にならないのですが、大きなスクリーンのゆがみと焦点が中央やや上部に設定されてしたがぼやけるのが気になりました。また、僕だけでなく、周りの人も映画が終わった後にそろって「腰が痛い!」って言ってましたけど、イスが問題あります。
映画はオランダという国がもっとも繁栄を極めたとき、やはり冨と名声を築いた画家レンブラントを描いています。
すでに豪邸にすみ、人をたくさん雇う生活をしている彼のマネージメントは、彼の画商の娘でもある、彼の妻によってなされています。その妻サスキアは(これまで娘が生まれては死んでいたのですが)念願の男の子を産みます。しかし、産後の状態が悪く、死の床に就くことに。それまで、妻への愛を感じられなかったレンブラントも、今更になって妻への愛の確かさを認めるのです。ちょうどそのころ、アムステルダムの市警団の肖像画を依頼されたのですが、普通の絵は描きたくない。市警団のメンバーの内面をさぐるうちに、彼はあるスキャンダルを知ってしまうのです。射撃銃の訓練中に隊長が目に銃弾を受けて死ぬという事故があったのですが、事故の真実そして、その後の人事などがみな陰謀によるものであることにレンブラントは気づき、絵を通して告発しようと考えたのです。
しかし、町の有力者たちである絵の依頼者は、自分達を告発する絵に対して、代金をしはらい、公開するいっぽう、レンブラントに復讐をはかります。
妻が死んだあとに、陰謀者たちの息がかかった女性ヘールチェとのセックスにおぼれ、息子をほったらかしにし・・・・。
そんな、無残な彼をなぐさめてくれたのは、身近にいた・・・・。
この「夜警」という絵が、いわゆる「絵」ではなく「演劇」であったということから、この映画も劇上の演劇という体裁をとります。
つねに、天蓋がついたベッドが中央にあり、部屋は天井が見えないほど高く、部屋の中なのに馬が行き来します。
さらに、劇中のひとびとは、観客である私たちにむかって(しかもアップになって)話しかけ、告白します。
サスキアが死ぬあたりまでは非常にテンポがゆっくりで、つまらないのですが、それからは一気呵成にラストへと向かいます。
でも、奇を衒っていますが、こういう映画はこれまでもけっこうあったのです。緊張感を維持するのがむずかしいのですが、この映画もその点で失敗しています。
時間と体力がある人向けの映画です。おもしろいんですけどね。
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