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99歳のマノエル・ド・オリヴェイラ監督の最新作「夜顔」

2007年12月17日 12:48

99歳のマノエル・ド・オリヴェイラ監督の最新作「夜顔」

ルイス・ブニュエル監督の名作「昼顔」のその後といった内容を期待したらガッカリしますよ。
まず、あの夫を裏切りながらも夫を愛するセブリーヌの過去を知る、ユッソンがオーケストラを聴いている場面で始まるのですが、これが長い長い。その劇場でユッソンはセブリーヌを見かけて追いかけるのですが、これも人をかきわけかきわけて進むシーンが長い。しかもつかまらない。
 で、歩いていると、セブリーヌが出てきたバーがあり、彼はその店に入りバーテンダー相手に、セブリーヌという女性の謎をかたるのですが、なぜか二人組みの娼婦が必要もなく(?)、やたらシーンにはいってくる。
 で、やっとユッソンがセブリーヌを見つけて食事にさそうのですが、この食事に彼女は(いこうかどうしようか迷って)遅刻してくるのですが、その遅刻するのをわれわれも一緒にいらいらしながら待つのです。
 やっと食事がはじまって、まず前菜、メイン、デザートと3皿のあいだというもの、まったく会話がない!!食べる音、食器の音のみ。そして、やっと会話が始まったと思ったら、このユッソン、弱みをついて・・・。
 でセブリーヌは当然のように怒って・・・。
 彼らが立ち去った後、レストランの給仕がテーブルを片付けるシーンが延々とつづき・・・。
 実は、前作の終わり方も唐突でしたので、きっとこのままって思っていたらその通りでした。
 肩透かしもここまでくると拍手したいです。実際、映画館のシートで小さく拍手してしまいました。
 銀座テアトルシネマは中年が多く、きっとカトリーヌ・ドヌーブのファンだったおじ様・おば様達なのでしょう、けっこう盛況でしたけどね。
 若い方、映画になれていない方は遠慮しておいたほうがいい映画です。

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