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エンジェル オゾン監督がお好き?

2007年12月10日 12:40

エンジェル オゾン監督がお好き?

さて、フランソワ・オゾンの新作が公開されるとあって、初日の12月8日に観てきました。
渋谷に行こうかなとも思ったのですが、新宿武蔵野館では初日全員に粗品進呈とのことで、粗品目当てで新宿へ。昼の部の15分前ですが整理番号は50番で、いい席ゲット!のつもりが、前に背の高いお兄さんがきて、映画上映中こちらの首を左右に傾けてやっと見ることができて・・たいへんつらかったです。
 イギリスの暗い街中で母が営む食料品店の2階に住むエンジェルは夢見る生意気女の子読書など全くしたことがないくせに(シェイクスピアの名前をかろうじて知っているくらい)、自分の作家としての才能を疑わない。近くにあるパラダイス・ハウスというお屋敷にあこがれながらも、そこで働く仕事を叔母に持ってきてもらったときも、女中になるのではなく主となってパラダイス・ハウスに入るのよと豪語するのである。
 自分が経験したこともないロマンスを書いて出版社に送り、そのうちの一社出版人に少しばかりのミスを指摘された時も「単語ひとつ、句読点一つかえるつもりはありません!」という有様!
 ところが、そのロマンスが大ヒットし、書く小説書く小説がすべてヒットし、なんとエンジェルは憧れのパラダイス・ハウスの主になるのです。
 そんなエンジェルに近づくのが、彼女尊敬する姉と、女たらしの売れない画家の弟の姉弟。彼女は不誠実な弟とつきあわないようにというその姉の忠告を無視して売れない画家結婚してしまうが、いくら愛情をそそいでも、彼は陰で・・・・。
 自分を育ててくれた母親が死に、戦争によって片足をうしない、愛人をも失った夫が自殺した時でさえも、エンジェルは自らの想像のままに、その思い出を書き換えてしまうのですが・・・。
 ひたすら上昇することを夢見ながら、最後には悲しい最期を迎えるのですが、映画のはじめの頃には、「こんな生意気な女!」って思っていたエンジェルに同情してしまいました。
 それにしても、映画らしい映画です。
 ハリウッドの昔のシーンをわざとらしく挿入しており(セットがセットとして現れます)、衣裳のあざやかさも大したものです。
 やはりオゾンは(彼自身がゲイであるせいでそうなのかは不明ですが)女性を撮らせたら、右に出る監督はいないのでは、と思います。
 あのスイミング・プール、まぼろしに出ていた(「愛の嵐」のファンでもある僕には、彼女を見ることができるだけでうれしいのですが)シャーロット・ランプリングが「出版者の妻」役を演じていますが、これが非常に重要な役回りです。
 「映画」(アクションとかホラーばかりがお好きな方にはたぶん向かないでしょうが)が好きな人ならきっと気に入る映画です。

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