- 名前
- イチゴちゃん
- 性別
- ♀
- 年齢
- 42歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 嫌がらせを受けていたのでコメント返しませんが それでもいいという方仲良くしてください...
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世界の北の片隅で
2024年10月23日 17:16
イギリスの中央、北部寄りに
エディンバラという、大きな街があるのですが
そこから比較的遠くない農村で、トラップレインというところがあり
そこにおじいちゃんの所有する農場があります(イギリス全土にいっぱいありすぎて、覚えきれない)
先日、ここで収穫祭をしたのですが
旧領でもあるここは、「君主は絶対的存在」と考えるほどの、日本でいう「江戸時代的」な場所
何がどうなの?と言われれば
おじいちゃんが「〇〇をする」と方向を決めると、全員が従うような地域
領主こそ絶対という、古い概念とも呼べる地域です
ただ、イギリスでも農村、特に中部以北(北部は特に)は
かなり「領主信仰」に近いものがあります
だって、この村
「特産品と呼べるものが農業か旧要塞、城跡しかない」
のですよ
で、とりあえず麦とかを作ってる農地が大多数で
ウイスキーの原料になったり、あるいはパンなどの粉ものになったりと
まあ、生きる上で困らないほどの収入もおじいちゃんは渡してるわけです
(農場や周辺を含め、十数世帯ある)
でも、彼らとしては
「領主さまが帰還しないのは、自分たちに魅力あるものを作れないから」
(けっこうおじいちゃんの旧領と呼べるエリアでは、領主さまは”とりあえずロンドンに遠征してる”という認識が多い)
で、おじいちゃんは何度か説明をしても
「領主さまはいつお帰りになるのですか?」
の一点張り
で
「領主さまが溺愛するイチゴお嬢様の喜ぶものを作れば、きっと親子で帰還なさる」
の考えの下
「イチゴお嬢様、作物は何を育てましょうか?」
とまでなってしまったわけですよ
ですが、そんなゴチャゴチャを知らない私は
(麦とかじゃ収入が不安なんだろうな。周辺はどんな作物を作ってるのかな。気候的に何が作れて、今は何が需要あるかな)
なんて真剣に考え、素人ながら調べまくり
「ポテト(じゃがいも)を作ろう!」
と提案したんですよ
「それは作ったことがない」「自分たちに出来るだろうか」
と、不安の声があがったんですが
もともと麦やカブ(ハロウィンはイギリスはカブです)などを作っていたわけなので
農機具や農耕車は問題ないわけですよ
で、別の旧領でジャガイモを作ってるエリアがあるので
種植え車両と収穫車両は私が借りてあげるから、一度やってみない?と説得し
いざトライしたのが、今年なんですけど
ジャガイモですね
予想外に、大豊作
「こんなに獲れて、どうしよう!?」(あまり獲れすぎると、値崩れを起こすのを知っている)
となってしまったわけなんですよ
じゃあ、せっかく大豊作なんだから
「みんなでポテト祭りをしよう!」と提案したんですよ
じゃがバターを作ったり(説明したら、すぐ理解してくれた)
フライドポテトとコーラで楽しんだり
何なら即売会みたいに売ってもいい
と
軽い気持ちで提案しただけなんです
そしたら
ポテト祭りにイチゴお嬢様が来るらしい
↓
ポテトを自ら調理してくれるらしい
↓
ポテトのフライ(フライドポテト)を、イチゴお嬢様自ら振舞ってくれるらしい
↓
ポテト祭りで、我々領民(彼らが自ら言う)に謁見してくれるらしい
↓
ポテトの冷スープをイチゴお嬢様はご所望らしい
と
意見が変化したり、何か足されたり
どっちにしろ「イチゴお嬢様ご降臨」という認識
まあ、私は農村大好きなので
行くことに問題はないんですけど
いざ行ってみたら
周りに畑しかない農場および周辺に
人、人、人
いろんな解釈が拡大されていて
「かつてハディントンを治めていた領主の一人娘が、領民を称えポテトを用いて祭りを開く」
みたいな口伝が一帯に広まったようなんです
で、旧領の領民だけでなく、周辺の人々も駆けつけて
ポテト祭り、開催ですよ
もうね
ず~っとポテト揚げて、ポテト蒸して
フライドポテトとじゃがバター振舞ってましたよ
で、よ~くわかったのが
「領主自らなにかを振舞うのは、領民にとってこの上ない楽しみ」だということ
列に並んだ人たちに、どんどん振舞うわけですけど
渡すのは農場のスタッフではなく、「イチゴお嬢様もしくはそのお嬢様方」
という、暗黙のルールが存在してたんです
というのも
「領主が溺愛してる存在こそ、本当の領主」という考えがあるようで
おじいちゃんはイチゴ好き=イチゴがおじいちゃんに言えば、黒も白になる
と思われてるんです
まあ、実際そういうところはありますが
私や娘たちは、手渡ししながら「来てくれてありがとう」と一人一人伝えたり
挨拶をしたいという地元の有力者(企業の支社長とか、地方議員など)の相手をしたり
クッソ忙しいわけですよ
そんな中、おじいちゃんはというと
”農場の古参たちと、ウイスキーやワインで盛り上がってる”※議員や貴族がおじいちゃんにビビりすぎて、近寄らない
まあ、お世話になってる立場からすれば
それくらいの奉公は余裕ですけども
このハディントンというエリア、人口9000人前後だそうですが
ポテト祭りの来場者
11000人(ジャガイモでのカウントによる)
まあ、ひたすらイモを渡してましたからね
そんくらい来ても、おかしくないですわ~
でもですね
娘6人と私で、手分けして渡しても
一人1570人超えなわけで
一人10秒で渡したとしても、4時間半近くかかる計算で
実際、10時くらいから夕方6時過ぎまで
ず~っとイモ配ってたわけですよ
下の娘2人には、特に無理させられない(若すぎて)ので
それらの配分も引き受けてたから
とにかく「イモで始まりイモで終わった」一日だったんですよ
でもまあ
「領主さまがお嬢さまやお孫さまを連れて帰還してくださった」
と、古参の村人たちは喜んでくれたので
私としては「いいことをした」という認識です
次はのんびり、イモを堪能したいですけどね
広い世界、こういう世界もあるよというお話なのでした
ではでは~
このウラログへのコメント
スコットランド地方
モチロン、スコッチウィスキー!
ラフロイグがあったような。。。
お疲れ様でございました、ズゴイ量を御造りになりましたね、腕も疲れたのではないですか?夜はぐっすり眠れそうですね。(^_-)
領民の皆さんに、楽しんでもらえて良かったですね!
さぞや大変だったと思います・・・
お疲れさまでした!
大変な1日の終わりに、とっても満たされてくつろいでいる姿が見えるよう。さすが姫さま。素敵です。
こんばんは
田舎エピソード、ホッコリしますな。
とれたてのイモでじゃがバターやフライドポテト、美味しいでしょうね。
素敵な世界ですね、ふと(映画の方の)ナウシカにでてくる風の谷の爺さん婆さんはじめ領民の皆が領主の娘のナウシカ大好きな風景が頭に浮かびましたw
おじい様の人徳ですかね
おつかれマラです。
面白過ぎる!
でも、世知辛い世の中でそんなコミュニケーションが取れるのは、とても良いですね!
凄いですね、素晴らしいですね
気持ちのつながりというか
心を通わせるというか
素敵な話ですね
貴女の魅力を改めて感じました
規模が大きい話です(笑顔)
イチゴちゃんこんばんは。
北の片隅の国でジャガイモも豊作祭りお疲れ様でした
娘さん達と出来立てを配って朝から夕方まで、イチゴちゃんやっぱり色々な才能を持ってるのかも
豊作おめでとう
なるほど~そんな世界があるのですね~とてもワンダフルだよね~
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