幼くても加害できる事実

この前、お話をした「子どもによる性加害」ですが



実際にあるんですよ



「おっぱいを触られた」20代女性もいるし


「性器を下着越しに触られた」40代女性もいるし



年齢に関係なく、起こる出来事であり



何がタチ悪いって



「当の本人が、悪いと思ってない」ことなんです




外国の話だと思ってもらっていいのですが



ここで書くのは、ある12歳の少年の話です



名前を「夕陽」とでも付けましょうか



夕陽は母との2人暮らし


父親は他県にいるが、すでに両親は離婚しており


夕陽が1歳になる前に離婚が成立しているうえ、父親との交流もないため


男親の概念などがない



そんな夕陽の母親は、夕陽を甘やかして育てた上


母親自身も自分に甘い所があるため、何かしらの不都合や不満は全て「他人のせい」にするところがある




さあ、これを踏まえて


読んでいってください


仕事で遅くなる母（典代と名付けます。年齢40歳）は、夕陽が1人で夕飯を食べるのが可哀そうだと考え


自身の知人「裕美」（年齢42歳）に、家に呼んで一緒に夕飯を食べてあげてほしい旨を伝えます


知らない仲でもない裕美は、その要望を受け入れ


自宅に夕陽を呼んで自分の娘「由香」（年齢10歳）と3人で食卓を囲みます


夕飯の後、夕陽を迎えに来るであろう典代を自宅で待ちますが


遅くなっても一向に典代は現れません


そうこうしているうちに、いつの間にかリビングで寝てしまい


朝になって目が覚めたときには、夕陽はいませんでした


心配になり、典代に電話をすると


「家に帰ってきてるよ」と返事があり、安堵するのですが


自分の衣服の着こなしなどに違和を感じ


（もしかして、寝ている間に何かされたのでは）と不安が過ります


ですが、わずか12歳の子が42歳の自分に何かをするとは考えられず


しかしなんとも言えない不安や心配から


共通の友人である「イチゴ」に、不安を吐露します



イチゴ「私が確認してみる」と言ったイチゴは


典代を通じ、夕陽に尋ねます


イチゴ「正直に教えてくれる？寝ていた裕美おばさんに、何かした？」


その問いにとぼけ、真相を語らない夕陽


しかし、何度も根気よく質問するイチゴに


夕陽は折れ、こう答えたのでした


夕陽「女の人のおっぱいに興味があって、裕美おばさんのおっぱいを揉んだ」


他にも何かしてないか尋ねるイチゴに対し


「子どもがしたことなんだし、許してあげてよ」と言う典代


「子どもがしたことかどうかは関係ないし、これは立派な性犯罪」と突っぱねるイチゴ


しかし、それ以上は何もしていないと夕陽は発言し


イチゴは裕美に、そのことを告げる


「されたことは気持ち悪いけど、未来ある子どものしたことだし、今回は我慢する」

と、モヤモヤしながらもまだ12歳という若さの夕陽を思って不問にする裕美


深く悩み心を病んだ結果、精神科にかかるようになってしまった



しかし、それから2か月後


職場にて突然のめまいに襲われ、同時にものすごい吐き気をもよおした裕美


心配する同僚に促され、いつもの精神科を受診すると


婦人科へ受診するよう促された


婦人科で受信した裕美は、医師からこう告げられたのである


「妊娠2か月ですね」




この2か月、夫は単身赴任で不在であり


もちろん他の男と不貞行為など及んでない


激しい動悸に襲われながらも、からがらの状態でイチゴに連絡する裕美


「ねえ、もう一度夕陽くんに尋ねてくれない？」


裕美から事情を知らされたイチゴは、再び典代に連絡をとり


夕陽に追及する



イチゴ「本当に裕美おばさんのおっぱいを揉んだだけなのか？」


イチゴ「他に何かしたのではないか？」


イチゴの”鬼のような追及”に、典代が言葉を塞ぐようにまくし立てる


しかしながら、質問の口調を緩めないイチゴ


観念したように、夕陽が語った



夕陽「裕美おばさんに、セックスした」



その事実を知ったイチゴは、裕美にどう告げるか悩んだ


しかし、お腹には新たな命が宿り


そして、産むか産まざるかの決断も時が迫っている


意を決して、イチゴは裕美の自宅に赴き


辛い現実を告げた



レイプされたことを知り大粒の涙を流し、落胆する裕美


そしてこの時、裕美の娘である由香が不登校になって1ヶ月半を過ぎており


そのことも裕美を苦しめる原因でもあった


どうすべきか決められないまま、異変を察知した由香が部屋にやってくる


娘にだけは知られたくない、と裕美は話をそらそうとするが


由香から、衝撃の事実を告げられた



「この前、夕陽くんがご飯を食べに来たときに
ジュースを貰ったから飲んだら、急に眠くなった。次に目が覚めたら、夕陽くんが私を裸にして
性器を私の性器に入れていた」


と、娘の由香もレイプされていた事実を知った裕美


これを聞いた裕美は半狂乱になり


それを見た由香は驚き、泣き崩れ


イチゴはどうにか落ち着かせようと、引っかかれ叩かれながらも、裕美を落ち着かせた


「もう大丈夫。落ち着いたから」の裕美の言葉を信じ、彼女の自宅を後にするイチゴ


3日後、裕美と由香は行方不明になり


その1週間後、遠い地で親子入水心中を計り、返らぬ人となりました




その心中発覚の翌々日、我が家に郵便が届き


中には1冊のノートがありました


ノートには娘を守れなかった後悔の念、わずか12歳の子どもにレイプされた屈辱


イチゴへの感謝の言葉ののち


残り全てのページに、夕陽と典代への恨みが書かれてました

そして、ノートの最後には

「自分の不注意で裕美だけでなく、娘の由香も妊娠してしまったこと（由香はまだ10歳）」への自責の念と

「由香とも相談し、”死にたい””生きていたくない”と由香に懇願された上での決断」であること


が、綴られてました

たった一人残った、裕美の夫に見せるわけにもいかず


また、ノートには「どうかこの事実は夫にも家族にも、他の誰にも他言しないでほしい」と書かれていた以上


私もそれを誰にも話せず


現在に至ります



せめて墓前への謝罪を、典代と夕陽に要求しに足を運びましたが


「夕陽も自分も悪くない。裕美がうちの夕陽を誘惑してやらせたんでしょ」


とまで言い出す始末


せめて今後、関わるまいと心に決め


それ以降、およそ4か月ほど一切の連絡を絶ってましたが


典代と共通の友人Aから連絡があり


「典代が1週間、仕事を無断欠勤している」との連絡を受け


Aと一緒に、典代の自宅アパートに足を運びました


車は駐車場に停められたままであり


インターホンを押しても応答がなく


Aと警察に相談すべきかどうか話していたとき


玄関に施錠されていないことに気づきました


典代の部屋の隣の住人に確認をとり


すぐ近くに住む大家さんに同行を願い、かけつけてくれた大家さんと共に


無施錠の部屋に上がり込み、寝室の扉を開けると


裸で四つん這いにされ、眠っている典代に


実の息子である夕陽が、後背位でセックスしている姿に出くわしました



すぐさま夕陽を典代から引きはがし


逃げられないこの状況を説明させてみると



・典代は睡眠薬を処方され、常用していること

・ネットでセックスを知り、眠っている典代で試したところうまくバレずにセックスできたこと

・それ以降、何度も実母である典代が睡眠薬を服用した後、性行為を行っていたこと

・何度かの性交ののち、精通したこと

・成功したことに味をしめ、前から「いいな」と思っていた裕美に睡眠薬を食事に混ぜ実行したこと

・ついでに由香にも睡眠薬入りドリンクを飲ませ、同年代と母親世代でどう違うか（膣の感触など）知りたかったこと



などを聞かされました



翌日、薬の効用から目覚めた典代に事実を説明し


それを知らされた典代は、再び気を失いました



そしてその翌日


典代は自宅で首を吊り、この世を去りました


警察による検視が行われ


司法解剖等もされたそうですが


自分で命を絶ったことに間違いなさそうだということで


処理されました


そして、ひとつの事実として



「典代は妊娠4ヶ月だった」そうです


典代がそれを知っていたのかはわかりません


その後、夕陽は典代の別れた夫に引き取られるのですが


夕陽の話はまだ続きます




とりあえず、話はここまで