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梧桐

2024年08月31日 09:25

梧桐

本日の私の書作品は
梧桐 ごとう あおぎりとも読む
参加している書道グループの本日のテーマ
です。

梧桐 あおぎり 詳細のサイト https://sakata-tsushin.com/yomimono/rensai/standard/eastasiaplants/20181002_007620.html

50cmほどの葉柄に30cmを超える大きな葉を付けるアオギリ。堂々とした腰回りと風格を持つ落葉性の高木です。この植物の中国名は、梧桐(ゴトウ)といいます。中国において紀元前に作られたとされる詩経には、「鳳凰は梧桐にあらざれば栖(す)まず」と記されています。今回の東アジア植物記は古代の人々が神様止まり木としたアオギリについてのお話です。

アオギリFirmianasimplex(ファルミアナ シンプレクス)アオイ科アオギリ属。和名は、桐(キリ)の樹姿に似ていて、さらに木の幹が青い(緑色をしている)ことによります。この植物は、恐らく幹でも光合成をしているはずです。属名の Firmiana は人名にちなみ、種形容語のsimplex は単性(雄花、雌花のいずれか一方だけを持つ)という意味を持ちます。それは、アオギリが花房の中に雌花と雄花を分けて単性させることによります。 

アオギリは、日本ではキリ(桐)と混同されているように思います。豊臣秀吉や日本国政府の紋章として使われるキリの葉は、どう見てもキリの葉に見えず、アオギリの葉だと思います。また、花札のキリの絵札に鳳凰が描かれていますが、伝説上、鳳凰がすむのはキリではなくアオギリですから、つじつまが合いません。

初夏にアオギリは、大きな円錐状(えんすいじょう)の花房をたわわに付けます。それは、雄花と雌花が入り混じった小さな花を付ける集合体です。

アオギリの花は、高い場所に咲くので花を間近で見るのは至難ですが、小さな花が密生しているのが分かります。赤ちゃんおしゃぶりみたいな蕾に奇妙な花をアオギリは付けます。

雄花をアップにしたのがこの写真です。大きさは1cmほどしかありません。この花を見たときに何かに似ていると思いました。

アオギリは、今までの植物分類体系では、アオギリ科になっていました。近年新しく発展したDNAの塩基配列の研究から、植物分類体系が見直されアオイ科に変更されたのです。左の写真は、アオイ科のハマボウ、中央は同じくアオイ科ムクゲの花弁を除去したものです。右のアオギリの雄花の写真と比較するとアオイ科に変更されたのも納得がいきます。アオギリの雄花は、花弁がなくがくと雄しべだけの構造です。

雄花があらかた店じまいをするころ、やっとヒロイン(雌花)が登場します。アオギリは雄花が先に咲くようです。雌花には、子房がはじめから付いています。

雌花と雄花をそれぞれ並べてみました。奥の雄花の先には、やくがあり花粉を出します。手前の雌花は奇妙な形状をしています。雌花の柱頭の先に子房が付いているように見えます。奇妙なのはその下です。子房の下にやくのような器官が名残りのように付いているではありませんか!アオギリはもともと両性花(雄しべと雌しべを1つの花の中に持つもの)を付ける植物だったのだと思います。進化の過程で雌花と雄花に分かれたのでしょう。以下省略

このウラログへのコメント

  • 清英 2024年08月31日 13:19

    すみれさん
    コメント下さり
    ありがとうございます。

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