- 名前
- 雨見ツキ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 34歳
- 住所
- 北海道
- 自己紹介
- できれば今年中に卒業したいです。 こちらは極貧乏人でございます。◯活などは出来ません...
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後悔していること(終編)
2024年08月17日 08:50
※(前編)(中編)を未読の方は、先にそちらを読んでいただければ。
デートから数日後。
突然、Kお兄さんから一通のメールが届いた。(直メ)
※掲示板で仲良くなった僕らは、お互いメールアドレスを交換し合っていた。
そのメールの内容は「Rちゃんには内緒な」という文章と共に一枚の写真が添付されている
ものだった。
恐る恐る写真を開封してみると。
それは、、、
なんと、Rさんの局部の接写写真だった。
僕は雷に打たれたようなショックを受けた。
はたまた、絶望していたのかもしれない。
心臓がドクンと強く脈打った。
女性の局部をはっきりと見たのは、実はそれが初めてだったりして、驚きと興奮ももちろんあった。
だが、自分の知らない裏側で、RさんとKお兄さんのいかがわしいやり取りがあった事が心底ショックだった。
何せ、Kお兄さんは既婚者だったから。
「何で...」
Kお兄さんにこの写真について訊ねると、
彼は「局部の写真同士を交換した」というような趣旨の話をしていた。
そんな写真が送られてきた一方で、掲示板上ではRさんに「もう一回会わない?」「呼び出し、来てくれる?」とお誘いを受けた。
裏ではあんな写真を送り合っていた事を御首にも出さずに。
当時の僕には、ショックが大き過ぎた。
とても許容出来るものでは無かった。
その時に、Rさんの事もKお兄さんの事も軽蔑してしまったのかもしれない。
ついに僕は、返事を書き込む事が出来なかった。
何だか裏切られような気持ちになり、Rさんとどう接すればいいのか、何を信じたらいいのか、分からなくなってしまった。
そうして僕が取った行動は、
結果的にRさんを無視するというものだった。
Rさんがどんな内容の書き込みをしていても、僕は返レスしなかった。
いや、出来なかった。
メールも返さなかった。
その時の僕はもう、Rさんと話すのが嫌になっていたんだと思う。
Rさんのすべての言葉が偽りに見えてしまっていた。
罪悪感はもちろんあった。
だが、返せなかった。
一方でKお兄さんからは、Rさんがお風呂に入っている写真や裸体の写真などが次々に送られてきた。
僕はKお兄さん対しても負の感情を抱いていた。でも、年上のお兄さんだから逆らえなかった。
Rさんの写真に興奮してしまう自分にも心底嫌気が差した。
Kお兄さんへの返信もしなくなった。
それからわずか数日後。
仲間内の誰も掲示板に書き込みをしなくなった。
小さなコミュニティは崩壊し、自然消滅したのだ。
Kお兄さんからのメールも来なくなった。
Rさんとも、それきり。
あれから早10年以上が経った。
僕は後悔している。
この時の出来事を思い返す度、すごく後悔している。
Rさんは、何故急に僕がRさんを無視し始めたのか、何が起こったのか、きっと分からなかっただろうから。
だからこそ僕は、Rさんに謝りたい。
きちんとあの時の出来事を説明したい。
いかがわしい写真が回ってきた事もちゃんと、全部言いたい。白状したい。
なんであんな写真を交換してたんですかと問い詰めるつもりは毛頭ない。
ただ、謝りたい。
Rさんはもはや、その時の事を忘れているかもしれないけど。それでも。。
僕の心の中には濁った何かが残り続けているから。
僕は、自分がスッキリしたいだけなのかもしれない。
この出来事を文字として書き出す事で、少しでも濁りが消えるかなと思ったけど、やっぱり消えない。
やっぱり直接謝罪したい。
だが、もうRさんの連絡先も何もわからない。
この先の人生でRさんと再会する事なんてまず無いだろうし。そのチャンスは二度と来ないだろう。
墓場まで、抱えていくしかないのかもしれない。
これが、僕の後悔していることだ。
ここまで読んでくれた方、ありがとう。
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