モテる男は一夜では成らず

女は男にあえて他にも興味のある男がいることを示す。
男は複数の女を追いかけていても、それぞれの女に他にも興味がる女がいるとは言えない。
言った時点で女（たち）はドン引きする。

女は多勢の男たちに口説かれていることを示すことによって、男の競争心や嫉妬心を煽ることができるが、男が同じことをすると、他の女にも声をかけている信用できないふしだらな人間というレッテルを貼られてしまう。

女は異性との武勇伝を話すことによって、自分の魅力の裏付けにすることができるが、
男の異性との武勇伝や自分がいかにモテたか、という自慢話は決していい印象を与えない。

女たらしは嫌なのに、セックスは上手でないといけない、というないものねだりの所以もそこにある。

女を口説く経験を何度もして、失敗して、成功して、を繰り返さないと、女が望む理想的なデートの進行はおぼつかない。

ただ、男はそれを決して表に出してはならない。
セックスの後で男が女に残す最良の後味は、

女性遍歴を一切鼻にかけないこの男は、いったい何人の女性こういうことをしてきたんだろう？
と、その男の魅力を作ってきた多くの女たちに想いを馳せ、嫉妬し、自分だけの男でいて欲しい、と心から願うこと。

それが理想、わたしの理想。