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木芽月

2024年02月29日 07:19

木芽月

今日の私の書作品は
木芽月②
参加している書道グループ
の課題が木芽月

【木芽月】きめづき
木々が芽吹く時期ということで、旧暦2月は「木芽月(このめづき)」とも呼ばれました。

この時期に吹く風は「木の芽風」、降る雨は「木の芽雨」、晴れれば「木の芽晴れ」といいます。木の芽を通して、天気を見ていたようですね。

小さな草が生えてくることから、「小草生月(おぐさおいづき)」という異称もあります。

旧暦2月の異称としては
如月】(じょげつ)

如月」と書いて「きさらぎ」と読むようになったのは、室町時代頃のようです。「如月」を「じょげつ」と読んでも、2月の異称になります。

中国最古の字書『爾雅(じが)』に「二月を如となす」とあることから生まれました。

「如となす」は、万物が神意に従うように現れ出ること。自然がいきいきと動き出す時期といえます。

【雪消月】(ゆきぎえづき・ゆきげづき)

降り納めの雪のことを「雪の果て」ともいいます。

「雪の果ては涅槃(ねはん)」ということわざがあって、釈迦(しゃか)が亡くなった2月15日に行われる涅槃会(ねはんえ)の頃が、シーズン最後の雪になるとされてきました。

つまり、2月は雪がなくなる月。そこから「雪消月(ゆきぎえづき・ゆきげづき)」とも呼ばれます。

【恵風】(けいふう)

「恵風(けいふう)」は、もともと、恵みの風という意味です。

旧暦2月は、草木の生長をうながし、次々と花を咲かせていく春風が吹く頃。そこから、2月の異称としても使われるようになりました。

春風は、私たちにとっても、ありがたく、心地よい風です。そんな風への感謝の気持ちがこめられているようです。

【花朝】(かちょう)

「花朝(かちょう)」は、花が咲いた朝という意味でも使われますが、2月の異称にもなっています。

「花朝月夕(かちょうげっせき)」というと、一年の中で、春と秋の最も楽しむべき時期をさす言葉です。

また、美しい景色という意味の「美景(びけい)」も2月の異称。

昔の人は、この時期の眺めをこよなく愛したのでしょう。

【梅見月】(うめみづき)

梅は、「春告草(はるつげぐさ)」という異名も持っています。そんな梅の花が盛りを迎えるのが、旧暦2月頃です。

「梅見月(うめみづき)」をはじめ、「梅の花見月(うめのはなみづき)」「梅津月(うめつづき)」「梅津早月(うめつさづき)」など、梅にちなむ月名も多く見られます。

【令月】(れいげつ)

「令月」は、何をするにもよい月、めでたい月という意味です。

万葉集』にある「初春の令月にして気淑(よ)く風和らぎ~」という一節から、「令和」の元号がつけられたことは、記憶に新しいことと思います。

旧暦2月の異称は、春の喜びに満ちているようです。現代の2月は、気温こそ低いものの、春の兆しが見え始める頃でもあります

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