- 名前
- BB
- 性別
- ♀
- 年齢
- 44歳
- 住所
- 神奈川
- 自己紹介
- 特になし
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Un Bello Ragazzo
2007年08月15日 03:48
お願い 目を閉じていて
これから生き恥を晒します
「美少年」
原作:団鬼六
画:小野塚カホリ
運命は 気持ち一つで 惨く 切ない処へ
これは 団鬼六の私小説
その彼は 確かに存在した
もう 40年も前の事だ
それで済むなら 墓場まで持っていきたい記憶だが
今でも 思い出せと言われれば 鮮やかに 甦る
叫び声や 哀願の涙
十字にも似た 肌に食い込んだ荒縄
当時「私」は K学院大学の3年生
ジャズバンドのリーダー
文化祭の日が迫っていて 軽音部の部室にこもりきりだった
「美人」と出逢ったのはそんなとき
「私」は自分の目を疑った
一瞬これは 自分の理想の女やと思ってしまったが
その「美人」は間違いなく男で
風間菊雄いう 日本舞踊の宗家“若松流”の御曹司だった
澄みきった 黒い瞳
柔らかな鼻の曲線
花びらのような唇と
その気品としなやかさが なくては有り得ぬような 妖気
恐ろしいほどの 美少年だった
「私」には彼女が居た
同じ スイングバンドのギター担当で 男の中の紅一点で 活躍しているというだけあって 快活でいい子だが 何というか
女らしさに欠けるところがあり 少々うんざりする所があった
「私」は文化祭で邦楽部の菊雄の演奏に感動し手紙を送った
それがきっかけで 菊雄と「私」は頻繁に会うようになった
「私 男の人が好きなんです
はっきりそう自覚したのは7、8歳の頃かしら
家ではね 小学校に入るまでは 女の子の着物を着せられるんです
小学校に入ると同時にそれは 脱がせられるんですけど
私は それがほんま悲しくて よう泣いて 駄々こねたもんです
初めて男の人にそういう感情を持ったのは 10になったくらいかしら
お相手はもっぱら歌舞伎の役者さんで。。。
おかしいけれど 年のことは まったく関係なかったんです
14、5の子供が ロマンスグレーの役者さんに 熱く心を焦がしてるなんて 何だか笑ってしまうでしょ?」
仄明かりの下 菊雄の表情は まさに妖艶な美女だった
今まで 同性に ときめいたのは菊雄のみ
やがて 倒錯の関係にのめりこんでいった
しかし 行き着く先は。。。
昭和20年代後半 関西学院大学に通っていた頃の団さんのお話
関西弁の女言葉を話す才能豊かな絶世の美少年
男しか愛せない 性同一障害だったんでしょうね
菊雄は死ぬ気で 「私」を愛してしまう
その想いに耐え切れなくなってしまった「私」は 残酷で惨い仕打ちを菊雄に与えてしまうんです
これは あまりにも酷いです。。。
衝撃でした。。。
「さ 好きなようにして頂戴」
潔く罰を受ける菊雄
菊雄の言葉の一つ一つが なんとも優美で
そして 痛さを感じました
カタチにならない美しさ程 切ないものはないね
菊雄は 「私」を愛し そして いたぶられる為だけに生まれてきた存在
なんてゆーか ホントに酷いよなぁ~~(笑)
とても衝撃的で切なく美しく残酷で悲しく深ぁい 愛の物語なんだけれど 酷過ぎるよなぁ。。。
すみません。。。
変な感想で。。。
アタクシ どうも団さんのSMというモノを理解仕切れない節があるもんで。。。(何回かネタにしてるクセに)
要は 人が死の淵を彷徨う もしくは死んでしまう っていうのを『SM』と呼ぶなんて不謹慎だと思うんですのよ!
それって『単なるいじめ』もしくは『殺人行為』でしょ?
大袈裟にいえばナチスと変わらないんじゃないの?
でも それが『SM』なんですか?
ホントに相手を 愛して愛して愛されて 信頼して信頼されている上であれば アタクシは喜んで身も心も委ねるけれど こんな風にいたぶり いたぶり尽されるんだったら自殺した方がマシだと 思ってしまいます
どうなんでしょ?
だから アタクシは まわりなんか見えなくて ただひたすら真直ぐ「私」を見つめ 愛している菊雄が 可愛そうで可愛そうでなりません。。。
が 「私」は残虐にいたぶられる菊雄を見て 強烈で美しいエロティシズムに感じられ 愛しいと思うワケで。。。
う~~ん。。。
分かる様な気もするけれど。。。
アタクシも“美しいく愛しい”と思うかもしれないけれど。。。(恐らく思うな)
う~~ん。。。
人が死ぬのは赦せません!!
ファンタジーの中だけでアタクシは愉しみます
ところで ハナシ変わって同性を愛した事ありますか?
アタクシは女の子を好きになった事もあるけれど 今は 恋をするなら“男”がいいです!!
魅力的な男性と居ると “女”に生まれてきた幸せを感じるから!
実はこの作品 えーが化されるそうです
三池監督で。。。
いやだなぁ。。。
この繊細な“世界観”壊さないで頂きたい
感じる人にだけ 胸に留めていて欲しいストーリーだから。。。
このウラログへのコメント
化粧みたいに戻れるのがSM,戻れなくてもいいのが殺人行為かな。命を預けるには信頼が必要でしょうね。
相手に対する絶対的な信頼 それがSMの基本なんだそうです。言葉だけなら美しいが…。
SMて信頼関係がないと出来ないものらしいです。同性愛は否定しないけど、好きになるのは女性だけです。
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